2007年はずっと高騰を続けていた原油価格ですが、2008年が明けてついに瞬間的に1バレル=100ドルの大台をつけました。2008年はいったいどこまで上がるのでしょうか?それとも少しは下がるのでしょうか?

【CONTENTS】
実質ベースではオイルショック時とほぼ同水準の現在(1P目)
投機資金流入で高騰してきた原油(2P目)
サブプライム表面化で原油など先物に資金が集中(2P目)
そして2008年の予測は?(3P目)

実質ベースではオイルショック時とほぼ同水準の現在

<1930年以降の原油価格推移>
1930年以降の原油価格推移
黒線が名目価格、赤線がインフレ率を加味した実質価格。このグラフは2006年までなのでやや低いが、2008年明けにすでに両方とも史上最高値付近に到達している。
まず原油価格の過去何十年かの推移を見ると、1980年前後のオイルショックの最高値は、1バレル=約40ドルでした。これを見ると現在よりも遥かに安いので、現在の100ドルという価格はすでに史上最高値に達しています。

しかしながら、原油価格を過去と現在で比較するにあたっては、インフレ率を加味する必要があります。これは言ってしまえば、GDP(国内総生産)の過去と現在の比較のようなものです。単純な数字だけを比較すると、それは名目GDPの比較になります。そしてインフレ率を加味して比較したものは、実質GDPの比較です。

そしてインフレ率を考えると、現在は1980年当時よりも物価全体は2.5倍になっているとされています。つまり40×2.5=100で、ちょうど現在の水準はオイルショック時のピークとほぼ同水準ということになります。

→次ページ。それでは、ここまで原油価格が上がった経緯を見てみます。