文章:石原 敬子(All About「よくわかる経済」旧ガイド)
自己責任といわれる今、経営内容をよく見て投資(預金、契約)をしましょうといわれます。そうは言っても、投資先や銀行、保険会社の経営内容って「何を、どう見ればいいの?」という方は、ぜひ、決算書を大ざっぱに見てみてください。決して、じっくり、丁寧に見なければいけない、というものではないのですよ!
★フツーの人は、どんな時に必要とするの?
★損益計算書(P/L)
★貸借対照表(B/S)
★キャッシュフロー計算書

■フツーの人は、どんな時に必要とするの?
●ウチの会社ってダイジョーブ?
就職・転職するとき。ふと「ウチの会社、ダイジョーブ?」と思ったとき。結婚相手の会社が気になっちゃったとき。決算書で何がわかるかって、その会社がもうかっているか?お金はあるか?借金はどのくらいあるか?が分かるのです。社員同士のウワサ話も大事ですが、数字でしっかり会社を見つめてみると、その会社に体力があるのか、ないのか、はっきり分かります。リストラ、再編、合併話が出た時にも、従業員が自社の財務状況をぜひ知っておきたいものです。

●株式投資、債券投資には欠かせない
証券投資をする時の判断材料には、投資先企業の、ファンダメンタルを見ることも大事です。マーケットの値動き(テクニカル)を分析するのと並行して研究しましょう。売上は上がっているけれど、借金だらけの会社だった、なんていうことも決算書から読み取れます。

●私の生命保険、私の預金、大丈夫かなあ?

このところの株価が安定しているため、金融機関の危機感をつのらせる話題は遠ざかっていますが、決算書を見ることによって、取引先の財務内容ははっきりと分かります。2005年4月にペイオフの全面解禁を控え、金融機関の財務内容を見ることが、今後、自然な動きになっていくでしょう。

●年金や退職金って確保されているの?
企業年金や退職金の一部は、必要とする額を全部積み立てていないという可能性もあります。また、運用されている年金資産が、市況により目減りしている可能性もあります。少なくとも、年1回は、従業員向けに「企業年金のしおり」のようなものが配布されています。中には必ずその資産の運用の状況が決算書で示されています。仕事中に配られて、ごみ箱ポイ!になっていませんか。知らないことが後で大きな後悔にならないように、年に1回はチェックですよ!

●家計簿感覚でわが家の決算書

最近は、家計簿を発展させたわが家の決算書を作ってみたい、とおっしゃる方も増えてきました。住宅ローンが負債だという感覚を実感しているのですね。不動産の価格も変動しています。わが家のお金や資産、借金の実態を把握するためにも、かんたんな決算書を作ってみるのも良いでしょう。決算書は「財務諸表」ともいいます。決算書は主に3つの表で構成されています。


次のページ以降で、3つの表を見ていきましょう。