ビジネスマナー/ビジネススキル

部下を教える「ティーチング」の技術

優秀な部下を育てるにはどのようなことに気をつければよいのでしょうか? 部下に仕事を教えるためのスキル、「ティーチング」についてシリーズでお伝えします。

執筆者:高田 貴久

ビジネスコミュニケーションスキルの1つティーチングとは

<ビジネスコミュニケーションの4分類>
4つのビジネスコミュニケーションスキル
ビジネスにおけるコミュニケーションは大きく4つのタイプに分けられる

ビジネス上でのコミュニケーションを円滑に行うためには、以下の4つの「対人折衝力」が求められます。

・問題に対する解決策を与える「コンサルティング」
・悩みの解決策を引き出す「カウンセリング」
・個人や組織としての目標達成をサポートする「コーチング」
・気づきを与え意欲を喚起する「ティーチング」

近年、ビジネスの世界では、ビジネスコミュニケーションの重要なスキルのひとつとして「ティーチング」という概念が脚光を浴びつつあります。組織が成長し、大きな仕事を成し遂げていくには、社員が成長し続け、その能力が最大限に発揮されることが非常に重要です。

上記4つ、すべてのスキルが仕事を円滑に遂行するために必要ですが、特にティーチングによって導かれる部下の成長は仕事の効率や質の向上に直結するため、必要不可欠なスキルだと言えます。

ティーチングは、組織内の人に対し、気付きと新たな意欲を与えるスキルです。「気付き」とは、自分の仕事のやり方や能力について、改善の必要性を認識することです。自分の悪い点、足りない点、直した方がよい点を明確に理解し、積極的に直していく努力をすることが、ビジネスにおける成長には不可欠です。

仕事を一人で行うことは、ビジネスにおいてほとんどなく、組織内の多くの人と協力することで、より大きな仕事を達成することができます。そうした点からも意欲と気付きを与え優秀な部下を育てていくティーチングは大切なのです。

次ページでティーチングの第一歩をご紹介!
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