企画のノウハウ/企画の立て方・まとめ方

アイデアが降ってくる瞬間の捉え方

ほぼ100%でアイデアを得る方法があるとしたら、それを知りたくないですか?その答えは『徹底』の中にありました。

野村 尚義

執筆者:野村 尚義

プレゼンテーション・企画力ガイド

考えることを徹底しよう

企画を練る際にアイデアが重要なのは言うまでもありません。
完全に使い古しのアイデアから生まれたものを、企画と呼ぶのは少々難しいでしょう。
この辺りは、前のコラムでも、『既製品の焼き直しは企画とは呼ばない』という表現でお話ししました。

しかし、新しいアイデアというのも、そうホイホイと生まれてくるものでもない。
だからこそ、みんな頭を悩ませるわけですよね。

しかし、ほぼ100%でアイデアを得る方法があるとしたら、それを知りたくないですか?
その答えは『徹底』の中にありました。

ある瞬間、神が降りてくる

ある知人のステージプロデューサに聞いたこと。「ステージ作りのアイデアはどうやって考えるんですか?」と尋ねた答えです。

「ひとつの作品をつくる際は、その作品のことを四六時中考えることです。食事中であっても、街を歩く際でも、服を着る瞬間にも。徹底的に考えて、そのことに没頭していると、ある瞬間、何かをきっかけに、インスピレーションが降ってくる。

例えば、音楽がきっかけだったり、眺めていたテレビドラマがきっかけだったり。
まるで、それまでバラバラだったジグソーパズルが、最後のピースをきっかけに全てはまっていくように、頭の中がクリアーになる。その『神が降りる瞬間』はいつくるのかわからない。それまでは1週間でも、1ヶ月でも考え続けることです」

非常に、示唆に富んだ言葉だと思いませんか?

『考える限界への基準』が甘くないか?

とにかく、その企画に必要なアイデアについて、徹底的に考え抜き、考え抜き、考え抜くこと。それをやった人間だけに、神様がアイデアをごほうびとして与えてくれる。それが真実なのかもしれません。

「そうは言っても、自分はすでにめいっぱい考えつくしている。それでもアイデアは出てこないぞ!」という方もいらっしゃるかもしれません。

そういう方は、自分が「この人はアイデアマンだなぁ」と思う人に聞いてみませんか?「あなたは、アイデアを出すことについて、どれくらい考えていますか?」と。もしかすると、自分の『考える限界への基準』が甘かったと感じるかもしれません。

少々、抽象的な話になりましたが、徹底的に考えることは重要だという話でした。


■関連サイト

◆コラム「「企画」の定義をご存知ですか?」
   企画を考える際の前提として、企画について知ろう。

◆コラム「【ブックレビュー】アイデアのつくり方」
   徹底的に考えることについて、著者もSTEP2で語っています。

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