常に自分と問答を繰り返す
新聞や雑誌、本などから使えそうな言葉や言い回しを見つけてメモしておくと身に付きます |
日頃から「どのように感じているのか」と自分への質問を掛けていくことを習慣化しましょう。ちょっとした気持ちの動きや変化に意識を向けていきます。たとえば、ニュースをみて「へ~そうか~」と思ったら「どうしてそういう気持ちになるのだろう?」と考えてみます。そのままやり過ごしてしまわず、必ず自分の気持ちを突き詰めてみることです。質問としては「なぜだろう?」「どうしてそう感じるんだろう?」「他の理由はないだろうか?」などがいいでしょう。
WBCで日本チームが優勝して「嬉しい」と感じたとき。
●「なぜだろう?」
「日本人だから……」
●「どうして日本人だと嬉しいんだろう?」
「国際大会だと自分の国だと意識するから」
●「他の理由はないだろうか?」
「必死にやっている姿に感動したから」
●「どうしてそう思うのだろう?」
「普段は違うチームなのに、ひとつになって頑張っていたから」
これをまとめると……
「日本がWBCで優勝したとき、とても嬉しかったです。いつもは意識しなくても国際大会になると、自分が日本人だと感じますね。違うチームのメンバーだった選手が、最後は本当にひとつの同じチームとして、日本のために必死に戦っている姿は感動しましたね」
となります。
これ以外に、更に「自分も頑張ろうと勇気をもらいました」といった自分なりの考えを加えて話します。どのように感じているのか自分自身でしっかりと把握することが出来ると、どんな場面でも感想を述べられるようになります。
とっさの対応のために言葉を集める
気持ちを言語化にするにも、言葉や言い回しが見つからないということもあります。とっさに聞かれたときでも、自分らしい感想が言えると素敵です。そのためにも日頃から言葉や言い回しを集めておきましょう。新聞や雑誌、好きな本などから言葉やフレーズを探して記録しておくといいですね。イチロー選手だって、自分の気持ちにあう言葉を常に探しているから「語録」ができるわけです。あなたも自分なりの言葉を常に頭において使っていけば、とっさのときにも感想を述べられるはずです。
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