「熱心に話しているのに伝わらない」「話の内容が分かってもらえない」と感じることはないですか? それは、相手が理解する言葉に置き換えると理解してもらいやすくなります。今回は、相手に「あっ! なるほど!!」と言わせる話し方のヒントをご紹介します。
自分の世界観だけで話さない
|
いくら言っても手ごたえがない、と感じるときは伝え方を見直してみる必要があります |
伝わらないのは、自分の世界観で話してしまうからです。つまり、自分がわかる言葉で相手に説明をすることです。これでは、言葉として理解しても本当に納得していません。「あっ! そうか~なるほど!!」と腹に落ちるように理解してもらえるには、相手の生活している場面のなかの出来事(エピソード)にたとえることです。そうすると、実感がわいて心底理解してもらうことが出来ます。
たとえば、上司が部下へ「仕事は問題が起きそうな時には、とにかく早く連絡をすることで大問題にならずにすむ」ことを伝えたいとします。
これを心から相手に理解させるには、「仕事は問題が起きそうな時には、とにかく早く連絡をすることで大問題にならずにすむよ」と言うだけでは駄目です。自分のエピソードを入れるとよりよくなります。今度は、相手の立場で例え話を考えてみましょう。
●新入社員へ向かって
「同期の仲間と食事会を催すことになり、楽しみにしていていたけれど3日前に仕事でどうしても行かれそうもない。ついうっかり仕事の忙しさで幹事に欠席の連絡をせずにいて、当日に行かれないことを連絡した。そうしたら、当日のレストランのキャンセルは出来ないと言われ、結局会費は払うことになってしまった。気付いた時にすぐに連絡をすれば、こんなことにはならないよね」
新入社員だと、先輩の仕事の都合でスケジュールを変更せざるを得なかったり、余裕もなかったりでうっかり連絡をしなかった、ということもあるでしょう。それが理由で事が大きくなってしまうことがありますね。こんな例え話をすることで、聞き手は自分のこととして考えられ理解が深まります。
次のページで、さらに納得させるヒントをご紹介します。