話し方・伝え方/話し方・話題作りの基本

人脈が広がる話題の作り方

「仕事の内容ならば話せるけれど、それ以外の話題が話せない」という人も多いようです。色々な話題で話せるということは、人脈が広がり人生も豊かになります。今回は、話題の作り方の基本をご紹介しましょう。

執筆者:立川 亜美

会話はコミュニケーションの手段です。その会話の内容が豊富な人は「話していて楽しい!」と好感を持たれます。しかし「仕事の内容ならば話せるけれど、それ以外の話題が話せない」「人の話はできるけれど、自分のことは話すことはどうも苦手」という人も多いようです。

色々な話題で話せると、多くの人と会話ができます。人脈が広がり人生も豊かになります。そこで今回は、話題の作り方の基本をご紹介しましょう。

自分のネタを増やす

情報収集
話題のネタは、日常の中から見つけられます。毎日通っている道に昨日と違うことが起こってないでしょうか? そんなことを気づけるようにしてください
まずは話のネタを増やしておくことが大切です。そのために自分で意識して見つけてこなければなりません。日頃は何気なく過ごしていることを気にかけていくことから始めましょう。自分で興味のある話題はいつまでも話せるでしょうが、今まで興味がなかったところへアンテナを張って意識を向けてください。

たとえば、テレビを観ていても誰かに伝えると思って観ることは、今まではないかもしれません。伝えなければと意識をすると、自分でしっかりと理解しようと真剣になります。ただなんとなくぼーっと観ていると、後で話そうとした時に瞬時に内容まで話せません。せいぜい「○○が△△だったんだってね」とタイトルだけしか話せないでしょう。それでは会話は続きません。

ニュースや季節の話題など、身の回りで起こっていることを意識して話題にすることは簡単にできることです。その時に言いっぱなしにならないように、自分から発信することができるようにしなければなりません。

「昨日のニュースみました! ○○のこと!」と自分から話を切り出し、相手が「そうそう!」と会話に乗ってきたとします。そのあとに何を言うかが大事なポイントです。そこで話が終わってしまうと相手は「え、その後の話がないの?」と思います。会話が続かないのは、話を切り出したほうに責任があるのです。

自分のネタを増やしていくことは、話のきっかけになる話題ではなく、その話題で何が話せるかが大切。そのためにも日々の生活の中で気づいたことを、伝えるという意識を持って拾っていきましょう。「それで? どう思っているの?」と相手から質問されても答えられること。それが話題を豊富にすることの一歩です。

相手の興味を探る

あなたが話をしたい人や話をしなければならない人と、上手く会話ができたらどうでしょう。それには、相手が何に興味を持っているかをよく知ることです。どんなに会話をしたい人でも、その人の興味がどこにあるのか、何を話したら聞いてくれるのかが分からないうちは、充実した会話の時間は持てません。

自分の興味のある話ばかりすると、相手は押し付けられていると感じてしまいます。聞き手の生活環境を意識して、何が一番気になるのだろうと考えてみてください。これは、性別、年齢、地域など人によってさまざまです。

地方に住んでいる人に、首都圏でしか観られない映画の話題をしてもあまり興味を持てません。スポーツをしない人に、自分の趣味のスポーツの話題ばかりだと楽しくないかもしれません。

話題を見つけていくときには、話をする相手をイメージして話題を拾うこと。だからこそ自分の興味のない話題でも意識しておかなければなりません。相手が一生懸命話している話題に今まで「へ~、そうなんですか」としか答えてなかったことが「あ、聞いたことあります!」と言えると相手も話がしやすくなり会話が弾みます。相手が何を聞きたいかとよく観察して見つけることが、会話の心得です。

相手と共通話題を見つける

自分の興味の幅を広げて話題を豊富にしていくことで、相手との共通点も見つかりやすくなります。共通話題ができると、コミュニケーションがとてもよくなります。

たとえば趣味でサーフィンをしていたとします。今までサーフィン雑誌だけしか興味がなかった人が、同じ海のスポーツとしてヨットなどにも興味を持ったら、相手の趣味がヨットだった、ということがあります。少しだけヨットに関することが話題として話せるようになれば、相手との距離はぐんと近くなります。

自分の興味の幅を広げて意識すると、相手の興味と重なる部分もできてくるからです。お互いが楽しく会話できるポイントなので、少しずつでも自分の興味を広げていくことをお勧めします。
 

誰もが自分の話をしたい

話題
初めから上手くはできません。まずは会話の輪に入っていくことから始めてみてください
基本的に人は自分の話を聞いてもらう方が好きです。どんな口ベタ人でもその人の興味のある話を熱心に聞いてくれる人がいるのなら、何時間でも話したいはず。つまり、人は自分に関係ない話は聞きたくないというのが現実です。

そう考えてみると、どのように話を進めていいかがわかります。「相手が興味のある話」「相手が自分に関係あると思う話」をまず話していくべきです。自分が言いたいことだけ言っても「だから、何なんだろう?」と思われてしまうのは、聞き手にあなたにも興味を持てる話だと意識させてないからです。

たとえば「明日、うちの部署の暑気払いなんだ」と言ってしまうと「へ~、そうなの」となってしまいます。あなたとしては「暑気払いをするんだ、そちらの部署はどうなのかな?」と思って話し始めたのかもしれません。しかしこれでは相手を巻き込んで会話をしてはいません。

相手の興味や関係する話からするとしたら、まず「最近、ほんと暑いですね。部で暑気払いとか行ったりするの?」と聞いてから話しはじめます。「まだ、企画されてないけど行きたいね!」と返事が来たら「そう、うちは明日なんだ!」と。もし「ううん、そういうのないみたい……」と返ってきたら、あまりはしゃがずに「そうなんだ」だけ答えて相手の反応をみましょう。相手から「あなたのところはあるの?」と聞かれたら「うん、明日ね」とだけ答えておく方がいいかもしれません。このように、相手が自分の話題に興味を持っているのかを常に意識することが大切です。

話題を豊富にするということは、もっと上手に会話をしてコミュニケーションを良くするためです。そのときに一番意識をしなければならないことは、相手への気配りでしょう。それがあれば、相手が会話をしていて今、どういう気持なのかがわかってきます。それを感じずに自分で言いたいことだけを話していると、相手は不快に感じます。話題を増やす目的は、言いたいことを話すことではなく誰かと様々な話題で会話をするためだということを忘れないでください。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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