話し方・伝え方/好印象を得る・注目を集める

たった3文字で言葉をオブラートに包む方法!言葉の毒は完全に消える

知らず知らずのうちにあなたの言葉には「飲み込むと苦しくなってしまう」そんな毒を含んでいませんか? そんな毒を完全に中和する方法、言葉をオブラートに包む魔法の3文字をお伝えします! ぜひ参考にしてみてくださいね。

執筆者:君塚 由佳

<目次>

たった3文字で言葉をオブラートに包む方法

たった3文字で言葉をオブラートに包む方法!言葉の毒は完全に消える

貴方の言葉には、聞いている人の気持ちを害する毒が含まれている…?

私たちが誰かと話すときに絶対に忘れてはいけないポイントの一つに、「何を話すか」よりも、それが相手に「どう聞かれるか」ということがあります。このことがきちんと考えられるかどうかで「話す力」の実力の差が出ます。特に、プレゼンやスピーチなど、不特定多数を相手にする場合は大事なポイントとなります。

そのときに必要となるのがいわゆる「毒消し言葉」といわれるものです。ズバッと言い切ってしまう断定的な物言いや、直接的な言い方ではなく、やわらかく、オブラートで包んだような言葉づかいのことです。

もし、ある特定の役割や職業のことに触れるようなスピーチの場合…例えば「大手ゼネコンには困ったものですね。ベタベタな癒着で談合も当たり前でしょ?」などという直接的な話をしたならば、聞き手の反応はどうなるでしょうか?聴衆の中に、その業種に携わっている方や、ご家族・ご親戚がいたら、決してよい感情は持たないでしょう。

人間は本来、傲慢で自己中心的な生き物です。そのために、なかなか相手の立場に立って考えることができません。つい、自分にとって都合の良い勝手な解釈だけでものを言い、相手を怒らせたり傷つけたりしてしまって、自分自身が理解されずに終わってしまうことも起こります。そうならないためには、相手に「どう聞こえるか」を意識して話すように心がけることが大切です。
 

誰からも受け入れられる表現にする3文字の魔法

あなたの話が受け入れてもらえるか否かはちょっとした心遣いで決定するのです!

あなたの話が受け入れてもらえるか否かはちょっとした心遣いで決定するのです!

断定することが諸悪の根源だというのは前ページでお知らせしました。それなら、貴方の気持ちを「これだ!」と素直に伝えるのはいけないことなのでしょうか?そんなことはありません。あなたの持論を自信を持って意見を述べても全然OKです。ただし、相手の配慮として「魔法の3文字をつけること」を忘れなければ。

ガイドである私の経験をお話しましょう。私が以前、セミナーに参加し「効率的な学習法」という簡単な作文を書いたときのことです。皆の前で発表する前に講師の添削を受けました。短時間ではありましたが、内容を練りこみ、自分でも満足のいく出来の作文が完成できました。自信があったせいもあって、最後の文章は「これが効率的な学習法です!」と締めくくりました。「確かに、よく書けていますね。手直しする場所はありませんよ」と講師の先生はおっしゃいました。「この1箇所を除いてはね」そう言って、「効率的な学習法です!」という文章に「の一つ」という文字を書き込みました。

これが効率的な学習法です!
これが効率的な学習法の一つです!

この違いがわかりますか?前者は断定。言い切っています。「これ以外の学習法は効率的ではない」というニュアンスを含んでいます。自分自身でよいと思っていても、確かによいものであっても、自分の姿が「相手にどう映っているか」というところまでは気持ちが向かないものです。

確かに、どんなに良い学習法であっても、「どうだ!」と言わんばかりの表現の仕方では、相手の反発的な気持ちを刺激してしまいそうです。しかし、この「の一つ」という3文字を加えることで、「あなたも良い勉強法をご存知でしょうけれど、その中の一つが、私の紹介するものなのです。あなたの選択肢に加えてくださると嬉しいです」というニュアンスが伝わると同時に、相手の反発をいたずらに招くようなことはなくなるのです。
言い負かすのではなく、聞き手の意見を尊重しつつ、あなたの意見もきちんと伝える…そんなwin-win(両者が勝つ)関係の第一歩を、あなたも始めてみませんか?

【関連記事】
【編集部おすすめの購入サイト】
Amazonで話し方の書籍をチェック!楽天市場で話し方・伝え方関連の書籍をチェック!
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます