自分から話題をなげる
コーヒーブレイクの時間や、ちょっとした休憩のときに話しかけてみましょう |
「この会社に入ったのは○○年で、今年で○年目なんです」
「家は、○○で○○線で通っているんです」
「休みの日は、映画が好きでよくいくんですよ」
差しさわりのない話題でいいのです。それに対して相手から……、
「そうなんですか、僕(私)が勤め始めたのは……」
「僕(私)は○○から通っています。どのくらいかかりますか?」
「映画は僕(私)も好きですが、最近あまりみていません」
と会話が続くようになれば、相手との人間関係のベースが出来たと言えるでしょう。
相手の話を聞き引き出す
相手が話題に返事してくれたり、質問をしてくれるようになったら、次に少し相手の話を聞くことに意識していきます。聞くということは会話の中でとても重要です。新しい環境の中で新しい人間関係を作らなければならない人にとって、自分から色々と話すことに躊躇してしまう、ということもあります。「話を熱心に聞いてくれる」ということは、とても嬉しいものです。人間関係を構築する会話術の大切なポイントは、相手の話をしっかりと聞くことです。上手に質問をかけることが出来ると、会話が弾んで距離もぐっと近くなります。ポイントは「相手が話したいことを促すための質問をする」です。どうしても自分が聞きたいことを聞いてしまいがちです。その気持ちが前面に出てしまうと、相手は「根掘り葉掘り聞かれている」と不快になります。自分の好奇心だけではなく「相手が話したいこと」を引き出してあげる質問をしましょう。
たとえば、趣味の映画の話になったとします。
●悪い例
あなた「映画はどんなものをみるんですか?」
相 手「アクション物が好きです」
あなた「どうしてアクション物がすきなんですか?」
相 手「前から好きなんですよね……」
あなた「他の映画は見ないんですか?」
相 手「そうですね、あまり見ないですね」
あなた「休日はいつも映画にいくんですか?」
相 手「えーそうでも……」
この場合は、「どうしてアクション映画が好きなんだろう?」「他の映画は見ないのかな?」という自分が聞きたい! と感じた欲求のままに聞いてしまっています。自分が中心になった質問です。
●良い例
あなた「映画はどんなものをみるんですか?」
相 手「アクション物が好きです」
あなた「最近、面白かった作品はありますか?」
相 手「○○は面白かったですね」
あなた「それはどんな映画ですか?」
相 手「ひと言でいうと~~~」
あなた「面白そうですね!」
相 手「今度、御覧なって下さい!」
相手が話したい! と思っている気持ちを先取りして質問をしてあげることです。自分が見て面白いと思った映画を、話している相手に伝わり「観たい!」と思ってくれたら、とても嬉しいですよね。
このように相手を中心において考えた質問をかけることで、あなたと話していて楽しいと感じます。ここまで会話をかわせると、お互いとても良い関係が作られているはずです。
「相手の気持ちを察する、相手が話したいことを促す質問を掛けながら会話をしていく」ことは、はじめは難しいかもしれません。会話をしているのにうまく人間関係を築けないと悩んでいる方は、ぜひ一度自分の会話を見直してみてください。自分よがりの会話になっているかもしれません。
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