ラジオ番組でも話すより”聞く”ことに注力している |
まず頭の中に目次を作る
ガイド:
ショーンさんが、人に話しをするときに心がけていることは?
ショーン:
ひとつの本を書くように頭の中に目次を作る、ということです。たとえば、僕が自分の紹介をするとしたら……
- 経営コンサルタントとその役割
- 経営コンサルティングの流れ
続けて3.4.……となります。さらにそれぞれの章ごとの詳細を、ステップを踏んで話していきます。大事なのは、各目次ごとに相手が理解したのか、確認しながら次に進んでいくことです。
ガイド:
目次を作ることと、相手が理解しているか確認することですね。どうやったら相手が理解したのかがわかるのでしょう?
ショーン:
人間の理解には二通りあると思います。論理的な理解と心理的な理解です。たとえば、言っていることはわかるけど(論理的理解)、なんとなくこの人が好きじゃない(心理的理解)、とかいうものですね。この両方が揃わないと理解が得られなく、揃ったときにはじめて「合意」となるわけです。そして「合意」してもらえないと、目次の次のステップに進めないんです。
たとえば、どんなに正しいことを言っていても、言い方や態度で相手に反発されてしまう……つまり理解してもらえないと、合意はされないとうことですね。このことを心積もりとして持ち、目次ごとに相手に確認していくことが大切ですね。
ガイド:
相手が理解しているかを、確認することが大切なんですね。
ショーン:
そうです。相手に聞いてみればいいんです。「どうですか? わかりましたか?」とか「わかりにくかったですか?」と。それは、一対一だろうが、一対多数だろうが同じです。僕はラジオでも「どうですか? わかりましたか?」とリスナーに聞いていますよ。もちろん、目の前にはいませんが……。
プレゼンテーションなど目の前に人がいるのなら、聴衆をよく観察して理解しているかを確認しながら進むことです。わからない人がいるかもしれない、と想像力を働かせるということも、心積もりとして持っておくべきです。
次のページで、どうやって目次を作っていったらいいかを、伺っています。