ほめる時は具体的に!○○を褒める
コミニケーションは、双方向のものです。あなたが投げた言葉で、相手が輝けるなんて素敵なことですね! |
映画のセリフを見ていても、「君は自慢の息子だ!」「私は、あなたのような有能な部下を持てて幸運だった!」などと熱烈に人間性を褒めちぎるシーンをよく見かけます。この方法は欧米では華々しい成果をあげ、定着をしました。そのまま日本に持ち込まれ、現場でも普及し始めたのですが、叱る部分はいいとして、謙虚さを美徳とする日本の文化においては、手放しで人間性を褒めてしまうと、喜ぶどころか逆に「そんなにスゴイ人でもないのに、いたたたまれなくなってしまう」「その場を逃げ出したいくらい恥ずかしく感じる」という反応が続出しました。
そこで、最近は叱る時にも、褒める時にも具体的な行動をターゲットにする手法が普及し始めています。日本人は行動を褒められた方が、素直に喜ぶことができ、その行動をずっと続ける励みになるようです。
つまり、行動を具体的に褒めるとは、例えるなら、このようになります。
×「中村さん、最近がんばっているね!」
○「中村さん、今月の売上No1なんて、営業トークの勉強の成果だね!」
×「鈴木君、君はやるね!」
○「鈴木君、先方に通い続ける君の根気には脱帽だな。ベテラン営業マンでもなかなかできないよ。おかげで契約が取れたよ。」
つまり、具体的な行動を褒めるとなると、上司は絶えず部下の言動に関心を払わなければなりません。なぜならば、しっかりと相手に関心を向けていないと、結果的にあいまいな褒め方になってしまい、それは確実に相手に伝わってしまうからです。褒められることで得られる一番のメリットは、部下が「自分の上司は、ちゃんと見てくれているな」という気持ちになれることかもしれませんね。的確に部下を褒めることができれば、そのモチベーションがみるみる上がっていくのも当然の結果なのです。
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