あれ?
褒めて喜ぶと思ったら、部下は浮かない顔……あれ?
どうすれば恨まれず、萎縮させることなく部下を叱ることができるのか。そして、どうすれば相手のモチベーションを上げる褒め方ができるのか。褒めること、そして叱ることはマネジメントの永遠のテーマでもあります。特に日本は絶えず努力することをよしとし、さらには謙遜を美徳とする文化があるせいか、管理職の多くは、素直に部下を褒めるのが苦手だと感じているようです。受け手の部下の方も、褒められるといたたまれない気持ちになってしまうという意見をよく耳にします。効果的で、しかもお互いにハッピーになれる褒め方はあるのでしょうか?

今回は「褒める技術」に焦点を当ててお話していきたいと思います。褒めることには、2つのルールがあるのです。

「おだてる」「お世辞を言う」にならないポイント


企業研修で「人を褒めてくださいね。いくつになっても、褒められるとうれしいものですよ」といった指導をすることがあります。そこで必ずといっていいほど出る意見が「部下をおだてたり、お世辞を言わなくては働いてくれないものなのでしょうか」というもの。このような疑問を持つ人は多いのではないでしょうか。「おだてる」・「お世辞」・「褒める」この3つの単語はニュアンスは似ていますが、実際の意味は大きく違います。具体的に、どう違うのか辞書で調べてみましょう。

●おだてる【▼煽てる】
あることをさせようという意図をもって、人を盛んにほめていい気にさせる。
●おせじ【▽御世辞】
相手の機嫌をとろうとしていう、口先だけのほめ言葉。お追従(ついしよう)。
●ほめる【▽誉める/褒める】
(1)高く評価していると、口に出して言う。たたえる。
「よく頑張ったと―・められる」「上手な字だとみんなが―・める」
(2)祝う。祝福する。
goo辞書国語 「大辞林 第二版」 及び 「デイリー 新語辞典+α」より引用

言葉の本来の意味を見てみると、「おだてる」「お世辞を言う」ことは、「あることをさせようという意図をもって」することであったり、「機嫌をとろうと」するものだったりと、行動の裏に相手を操作しようとする意図があるようです。それに対して、「褒めること」は相手をたたえたり、祝い、祝福する純粋な気持ちから来る行動です。

つまり、褒めることとは、心から「あなたはすばらしい」と純粋に伝えることが褒めることなのです。

なんでもかんでも無理に褒めようとすると、おだてたり、お世辞を言うことに繋がります。言われた方としても、心にも無い事を言われても嬉しくないのは当然ですね。褒めたつもりなのに、「社交辞令はいいですよ」と冷たくあしらわれたり、部下を褒めようと一生懸命になっているあなたのことを「あの人は、ごますりだから」と評価する人がいるのなら、もしかしたら、あなたはきちんと褒めることができていないのかもしれません。褒める時は心の底から褒めるト言うことが大切なのです!これが一つ目のルールです。

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