また会いたい人になる聞き方
あなたの話にとても興味があります、という態度を相手に示しましょう |
●他の事を考えながら聞いている
「この後、何を話せばいいのかな?」「なんと答えたらいいんだろう?」などと色々と考えていると、それが相手に「話していることを聞いてもらえていない」と感じさせてしまいます。
次に話す展開を考えるのは仕方ないのですが、それよりも今、話していることを聞くことに集中したほうが相手には満足感を与えられます。他に意識があることは、相手にわかってしまうのでご注意を。
●相手の顔や視線を合わせずに聞いている
どこを見ていいのかわからない、見られていると緊張するという人は、相手とちゃんと向き合っていない可能性があります。よそ見して話しを聞かれると、「話が、つまらない」というメッセージを出してしまい、相手はとても不愉快な思いをします。照れくさかったら相手の眼ではなく、顔全体や鼻の辺りを見ながら慣れていきましょう。
●体をまったく動かさずに聞いている
体が固まってしまったように微動だにしない人は緊張からでしょうが、相手にも伝わって居心地を悪く感じます。自分の話に身を乗り出すように聞いてくれるというのは、話し甲斐があるもの。
姿勢を正してきちんと聞く姿勢は大切ですが、うなずくときには、身体全体で表現してみましょう。うなずきは、少しオーバーだと感じるくらいに頭を大きく動かすほうが、相手には「わかっているな」と伝わりますよ。
●返事は「はい」しか言っていない
同じ返事ばかりを繰り返されると、単調になり「ちゃんと聞いていない」と感じらてしまいます。「なるほど」「そうですか~」「へぇ~」「ほぅ~」と相づちは、いろいろと変えて入れてみます。もちろん、話の内容に合わせて、うなずきながらが効果的です。
●相手が言い終わるのを待たずに話す
話を楽しそうにしているときには、基本的には相づちだけ打って聞き入るのがいいでしょう。質問をして次の話を促すときも、ひとしきり話を聞いてから。少し間が出来るのは、相手が自分の話を確認していることもあります。あわてずに相手の話を待つことも大切ですよ。
●質問ばかりしている
よく会話は出来ているつもりなに、どうも相手から好かれない……。この原因は質問ばかりしていること、かもしれません。自分が相手の話を引き出そうと、質問攻めにしてないか考えてみてください。相手は尋問を受けていると感じ、会話をしていると思えないのです。
また投げかけている質問自体が、的外れということもあるでしょう。会話のきっかけでは必要ですが、その前に、少し自分の話をします。相手のことばかり聞きたがってばかりいると取り調べのようになって不快にさせてしまいます。あなたがどんな人なのかを知らせることが先決です。
会話は、相手と聞き手・話し手を交互にしていくもの。聞くことがしっかり出来ることはとても大切。とくに営業や仕事の関係でのお付き合いでは、いい聞き役になれると好感をもたれます。それだけ普段は、人から自分の話をしっかり、そして楽しく聞いてもらっていないのでしょう。あなたがその役を買って出れば、必ず好かれるはず。
しかしもし、相手の話が延々と止まらずにいたら、いくらなんでも疲れてしまいます。そんなときはタイミングを見て、相手が今まで話していたことを要約して返してみましょう。「なるほど、ということは(やっぱり)・・・・・・・・・なんですね」と相手の話をしっかり聞いていたことを理解させてから、「もっと話を伺いたいのですが、実は……」のように切り出します。
十分に話をわかってもらったと思えば、相手も聞こうとしてくれます。人間関係を作る第一歩として「聴くスキル」を身に付けておきましょうね。
■関連記事
・ 話ベタを克服する5つの力
・ 話題豊富な会話術