森下流は「工夫しちゃいけない」
▲大幅値下げで集客力を一挙に高めた |
買というマーケットは、同社が最大手となるまで、大手企業に見逃されてきたマーケット。森下さんは大手企業の参入を防ぐ意味も込めて、創業当初から大幅な値下げを敢行。これが大きな参入障壁となり、かつ同社の集客力を一挙に高めたのだ。
とはいえ「長時間労働を経験してから効率を考えろ」というのが、森下さんの考え方だ。
森下:森下流は「工夫しちゃいけない」んです。ヘトヘトになるまでやって、もう限界だと思ったときに、初めて工夫することを考える。最初っから効率よくやろうなんて考えちゃダメです。
限界を超えろ! ~大声を出す狙い~
▲「戦いモード」で会社が変わる |
同社の新人研修では「大声を出させるトレーニング」があるという。ひたすら講師の前で新人が何度も大声を出す。それでも「声が出ていない!」と厳しくダメ出しする。
受講者は意気消沈するが、それでも必死に大声を出そうとするうちに、本当にさらに大きな声が出るのだから不思議だ。この研修を通じて新人は、「限界は超えられるもの」ということを学ぶ。
森下さんは「人間の能力には、自分ですら知らない能力の方が大きい」と考えている。
森下:女を口説くときも、ぶつぶつ呟いていても、いつまで経っても口説けない。情熱を持って一気に口説いた方がいいでしょう。それと同じ。簡単に「もう無理」「もういいや」ってあきらめたら、それは本当にもったいないことだよ。