キャリアプラン/キャリアプラン関連情報

ビジネスパーソンを襲う、危機からの脱出法(2ページ目)

倒産、破たん、リストラ、左遷―――。ビジネスパーソンは“想定外”のあらゆるリスクに囲まれている。リスクは避けられない、むしろそこからいかに這い上がるかが大切だ。長嶋茂雄氏や経営者たちの復活劇に学ぶ。

執筆者:角田 正隆

step2:地道に行動を起こせ
倒産目前から復活 快眠ロフテー 磯貝俊介社長

『長嶋流 超脳内革命』椿泰行著
寝具卸ロフテーの3代目、磯貝俊介社長は、本格的に家業を継ごうと入社したと同時に、深刻な経営危機が迫っている事実を初めて知らされました。百貨店中心に贈答用のシーツなどを卸していた同社でしたが、消費者の嗜好がいつの間にか大きく変化していたのです。

前職は不動産情報誌の営業職だった磯貝社長は、寝具業界は全くの未経験でした。それでも「何とかしたい」という思いから、百貨店などにある同社の販売員が働いている店舗に足しげく通い、顧客の声に耳を傾けます。

そうして多くの声を集めるうちに分かってきたのが、顧客は商品の色やデザインよりも、「とにかく“快眠”を望んでいる」ということでした。

そこで磯貝社長は、「快眠」をキーワードに新商品を開発し、百貨店の中に快眠ショップ「ロフテー枕工房」をオープンさせます。これが現在も続く「快眠ブーム」に火を付け、ロフテーを倒産の淵から見事救ったのです。

地道に行動を起こせ
華々しい復活劇も、いきなり“ウルトラC”が飛び出すわけではありません。まずは地道な行動を起こすことによって、起死回生のヒントが見つかるのです。

「北京を目指す!」復活のポジティブ・シンキング

長嶋氏は、昨年3月4日に緊急入院しましたが、4日後には早くもリハビリをスタートします。意欲的にリハビリに取り組み、長嶋氏のハッスルぶりに、周囲がリハビリ時間に上限を定めるほどだったそうです。

70歳も近くなった長嶋氏が、これだけ元気に治療を続けられたのも、前向に次の目標を見定めていたからです。昨年9月29日、長嶋氏は会談で「次の北京五輪ではぜひ監督を務めたい」と発言したそうです。

やはり、予期できないピンチを乗り切るエネルギー源は、長嶋氏のような「底抜けの前向き発想」ではないでしょうか。

関連ガイドサイト
コーチング・マネジメント
営業・セールスの仕事
仕事とストレス
野球・メジャーリーグ
睡眠・快眠
【編集部おすすめの購入サイト】
Amazonでキャリアプランの書籍をチェック!楽天市場でキャリアプラン関連の書籍をチェック!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます