優秀な人とは「変われる人」
▲こだわりがない人ほど優秀だと思う |
―――安田さんは、「優秀な人は“変われる人”」だと著書に書いています。「変われる人」とはどんな人ですか?
安田:私が考える本当に優秀な人とは、考え方の「ベースの部分」で変われる人です。
そのためには、余計な“こだわり”を捨てねばなりません。まず捨てなければ、次に新しいものが入る余地など生まれないのです。捨てていい“こだわり”を次々と捨て、捨てられないものを「ゼロ」に近づけることが大切です。
「そうはいっても捨てられない」という人に私がお勧めするのが、捨てられないものを紙に書き出してみることです。「家族、友人、営業としてのキャリア、過去の受賞歴・・・」など、数え切れないほどリストアップされるでしょう。
▲重厚な雰囲気が漂うソファーセット |
しかし、本当に捨てられないものというのは「家族」や「友人」ぐらいであって、「営業としてのキャリア」や「過去の受賞歴」なんて、比べてみればたいした価値もないのです。
あなたの成長を止めているものが、この“こだわり”なんです。私はこれまで3000人以上の社長に会ってきましたが、優れた経営者ほど謙虚に何でも受け入れる素地を持つ“変われる人”なんです。
年商1000億円を超える大企業のトップが私の話を丁寧にメモし、逆に全然小さな会社の社長が「いやいや、そうはいっても―――」と言って、私の話を受け入れようとしなかったりします。