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田中角栄なる生きザマを学ぶ(2ページ目)

人に慕われ、多くの人材を集めた「昭和の藤吉郎」田中角栄から、人心を“ワシづかみ”するカネの使い方を学ぶ。キーワードはサプライズ(驚き)

執筆者:角田 正隆

角栄流「生きガネの使い方」早く! 広く! 多く!

田中角栄経済学
『田中角栄経済学―カネを活かして使う極意』生きガネを使え!
角栄の政治がカネと密接だったのは間違いない。だが、札束で頬を叩いても人は動かない。幼いころからカネで苦労した体験が、カネを“生きガネ”に変える独自の金銭感覚を生み出した。次のエピソードに角栄流「生きガネの使い方」の極意が凝縮されている。

ある他派閥の議員(他部署の平社員ぐらいの関係)が、大病にかかり入院した。その知らせを聞いた角栄は、真っ先に駆けつけ「大丈夫か? 少ないかもしれないが」と言い、さりげなくカネがギッシリ詰まった封筒を渡し、サッとその場を後にした。翌日、その議員が所属する派閥のボスが、おもむろに見舞い訪ね、見舞金を渡すと、角栄の渡した金額にはるか及ばなかった―――。

この手の逸話に事欠かない角栄だが、そのカネの出し方の原則は

“カネは「早く・広く・多く」出せ”

というシンプルなもの。バブル崩壊以降、「お金は大事だよ~」とばかりに、質素倹約が日本人の消費スタイルだったが、その逆を突く角栄流に成功のカギが隠されている。

その3つの原則を次ページから紹介したい。

>原則は3つ、次ページで「原則1」をご紹介

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