キャリア戦略「3つの方向性」
キャリアプランは「3つの方向性」で考える |
1.「強み」を伸ばせ!
いま活躍している経営者やタレントなどは、「強み」で勝負している人が多いように思えます。自分の性格にも根付いた「弱み」の克服は容易ではありません。むしろ、自分の好きなことに関連した「強み」を伸ばすことで早く突破口が開けます。
2.「機会」に着目せよ!
ビジネスは競合他社からの「脅威」に明日にでもさらされる危険があります。しかし、キャリアの外部環境は、社会情勢や産業の盛衰といった「長期的」なものが多く、「短期的な」脅威には数に限りがあります。ですから「脅威」におののくよりも、「機会」に向かってチャンスをつかむかことを重視すべきでしょう。
3.「強み・弱み」は変化させろ!
現時点での「強み・弱み」はあるかもしれませんが、努力を重ねれば数年で「弱み」を「強み」に逆転することも可能です。今の「強み・弱み」から将来の方向性を考えるよりも、「自分がめざしたい」方向性に進むために、今の「強み・弱み」をいかにコントロールすべきか考える方が得策です。
SWOT分析の盲点
SWOT分析は、シンプルで分かりやすく、多くの示唆を与えてくれるので、経営戦略の立案などに多用されています。しかし、便利なツールですが、次の盲点に注意しましょう。“ゆでガエル”カエルは徐々に温度が上昇する湯につかってると気づかぬうちにゆで上がってしまう |
SWOTでまとめた各項目の分析は、“あなた”が知る情報から集めたものです。“ゆでガエル”でありませんが、本当に大きな変化は“あなたの知らないところ”で起こっているものです。短期間で見直した方がよさそうです。
2.主観が入る
「機会・脅威」は社会や経済といった固定的なトレンドですが、「強み・弱み」の分析にはどうしても分析者の“主観”が入り込みます。主観が入り込みにくい「機会・脅威」に立脚した分析の方がブレが少ないでしょう。
3.今を見すぎるな!
SWOTにまとめられる情報は、“現時点”でのあなたの「強み・弱み」や外部環境の「機会・脅威」です。そこに着目しすぎると「自分には弱点が多い」とか「自分の現職種には将来性がない」など、ネガティブな結論になりがちです。むしろ「自分はこうなりたい」、「今後はこういう業界にチャンスがありそうだ」という風に、前向きな材料を探す姿勢でSWOTを利用した方がよい分析ができます。
他の場面でも活躍
SWOT分析はビジネスでよく使われますが、応用次第で他の用途にも使えそうです。例えば、転職先の選択という場面です。「強み・弱み」については、通常の自己分析でよいかと思いますが、「機会・脅威」の部分を「その会社にとっての・・・」と読み替えて分析できます。すると「自分の強みをその会社で生かせるか」など転職の決断に役立つ情報が得られます。他の場面にも応用できるSWOT分析、ぜひ活用してください。▼「SWOT分析」について詳細リンク
・SWOT分析[@IT情報マネジメント用語辞典]
・SWOT分析[Webで活用するマーケティングの法則 Mitsue-Links]
・環境分析-SWOT分析[帝国データバンク]