新しい面光源~導光板
写真1,スマートシャンデリア
ランプ自体の輝きを装飾として見せる、新しいタイプのLED照明、「スマートシャンデリア」が株式会社トライテラスから発売されました。ランプの発光部分は、透明のアクリル板でできており、点灯すると光が全体に広がります。
このアクリル板は、「導光板」と言って、表面に特殊な加工が施してあり、端部から光を入れるとアクリル内部で表面反射を繰り返し、板(パネル)が均一に光る構造を持っています。アクリルの表面に小さなドットが見えますが、これが光を反射させる役割を果たしています。 (次頁写真5参照)
写真2,アクリルパネルをLEDでカラー照明した例
「導光板」という言葉は、あまり聞きなれないかもしれませんが、サイン・看板、モニターのバックライトなど、身近なところでも多く使用されています。
通常のアクリル板に光をあてると、透明の場合は写真2のようにエッジの部分だけが光ります。また、フロスト加工がしてあるアクリル板では、光源に近い部分が強く明るくなり、光源から離れるに従って暗くなります。
写真3,導光板のディスプレイ棚
導光板の光源は、パネルのエッジ部分に設置され、LEDや冷陰極管が用いられます。パネルの背面に光源を設置する内照式に比べて、薄く軽い、両面発光、曲面対応、導光板自体の透明感がデザインに生かせる、といった自由度の高い点が評価され、商業施設のサインや什器などでも使用されています。写真3は導光板を使ったディスプレイ棚の例で、板部分は発熱が少ないというメリットと透明感を生かしてデザインされています。
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