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家の資産価値は3つの視点から判断する(2ページ目)

みなさんは、自分の家の資産価値について、どのような考えを持っていますか。住宅を資産として見るには、3つの視点があると思います。今回は、資産として評価するときの視点について話しましょう。

大塚 有美

執筆者:大塚 有美

長く暮らせる家づくりガイド


街から見たときの資産価値

3つめ視点は、街から見たときの価値です。

建築基準法や地域の条例などに違反していなければ、自分の好きな家を建てることができます。とんがり屋根の家でも、真っ赤な外壁の家でも、法律の範囲であれば問題ありません。けれども、街の中の存在として、その家を見たらどうでしょうか? 色や形などによっては、街並みの中で非常に目立ち、浮いた存在になるでしょう。ある漫画家が赤と白のボーダーになった家を建てようとして近隣住民から反対されたことがありました。漫画家にしてみれば自分好みの家なのでしょうが、街並みの中で浮いてしまう問題を、この事例はよくあらわしています。
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木々の多い家が並ぶと、街並み全体が美しく豊かに見えますね
中古住宅の売買で、売却価格に大きく影響するのが外観だといいます。それは、買い手が一番最初に気にするポイントだからです。そのため、室内はそのままでも外観だけ手を入れて、見栄えをよくしてから売りに出すこともあるといいます。

そう考えると、街から見た価値というのも資産として評価する要素としては、かなり大きいといえますね。

街の中に建つ自分の家の姿を想像する

では、どのようにしたら街の中で価値の高い家となるのでしょうか。家を建てるときには、自分の家が街の一角に建つ姿を想像してみてください。そして、できるだけ街並みとの調和を考えた外観デザインにしましょう。それは、没個性的にしようとか、無難な形や色にしようといったこととは違います。自分が好きになれないデザインの家になってしまっては本末転倒ですが、周囲になじむという視点を忘れずに、外観やエクステリアを考えてほしいと思います。また、長く暮らすうちに自分の好みが変わることもありますし、色や素材の流行も移り変わっていきます。

新築時の思いつきで外観デザインを決めたり、とにかく目立つ家を建てようといった考えだけはやめてほしいと思います。

街の資産価値を高める植栽

そのほかに家の佇まいを美しく見せる方法として、木を植えるのもよい方法だと思います。植栽の緑が家に潤いを感じさせ、目を和ませます。そして、その家だけでなく、通り全体を美しく見せます。植栽の効用については、築11年の実例に学ぶ・家づくりは続くよどこまでもでも触れましたが、住宅メーカーの中には、新築時の植栽を奨励しているところや、家と一緒にエクステリアの計画を提案している会社も多く見られます。

確かに、1軒の家の努力では資産価値は守れない?にも書いたように、美しい街並みは1軒の家の努力だけでつくることはできません。かといって、だれもが街並みを考えずに家を建てたら、統一感のないものになってしまうでしょう。1軒1軒の努力は必要なことであり、大切なことなのです。美しい建物が増えれば、街や通り全体の美観も整えられていくのでしょう。

せっかく家を建てるなら街の資産になるように、外観やエクステリアが街の風景に溶け込み、美しく見えるかどうかも考えましょう。「家の前を通りすぎた人が振り返るくらい素敵な家を建てよう」くらいの気持ちで。そうして建てられた家ならば、その美しさを維持するために、わが家に愛着をもつこともできるでしょうし、建築後も手を入れて長く暮らしたいと思えるのではないでしょうか。
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