家のあかりは、「夜景」にもなる
豊な窓あかりは、「温かみ」をイメージさせるだけでなく、家の外観をも美しく見せる効果があります。 |
欧米の田舎町を夜、散策することがありました。窓明かりはほとんどが白熱灯で、暖かく家庭的な雰囲気が外からも感じられます。窓はカーテンを開けているところが多いため、中の様子が自然に見えます。その窓明かりと玄関や庭の照明が一体になるととても絵画的で、まるで美術館の絵を一枚一枚見ているような感覚で、家一軒一軒の明かりを楽しむことができます。
情緒があった「昭和のあかり」
玄関のあかりは、この数十年の間で大きく変化したと言っても過言ではありません。 |
東京では根津とか谷中あたりを歩いていると昭和の時代を感じさせる古い家を見つけることができます。玄関の軒先あたりに必ずといってよいくらい、乳白グローブもしくは乳白カバー付のブラケットか取り付いています。40、50年前であればどこにでも見られた光景です。
当時は蛍光灯がまだ普及していなかった時代なので、白熱灯の間引きされた街灯が暗く、結局家の明かりが街灯の役割も果たしていたことになります。でも、その比較的統一された家々のあかりがとても情緒的で今よりも雰囲気があったように記憶しています。