照明・LED/照明・LED関連情報

豊かな表情をもつ 集合住宅の窓明かり

集合住宅を外から眺めてみると以前より電球色のあかりを使用する家庭が増えていることがわかります。あなたのご家庭ではいかがですか?

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

空間に表情を与える照明


ジュネーブ(スイス)の集合住宅の昼景
30年ほど前に初めて北ヨーロッパに行った時のことです。夜、住宅の窓から漏れる光がほとんどが白熱灯の暖かな光だったことを今でも鮮明に覚えています。しかも家々で照明が異なるせいか、写真のように集合住宅の窓あかりはいろいろと表情があってマンション全体が昼景に比べてとてもいい感じでした。
 
一方、当時の日本は蛍光灯照明が一般的で、住宅での蛍光灯普及率が世界一といわれていた頃だと思います。家の窓から漏れる光は白く、特に冬場にそのような光景を見ると寒々とした陰気な雰囲気を感じずにいられませんでした。多くの住宅は天井中央に大型のシーリングライト1灯を主体にしていた時代で、明るさ的には100ルクス前後と推測されます。


ジュネーブ(スイス)の集合住宅の夜景
それは、例えば明るいオフィスの窓明かりに比べると仮に同じ白い光でも活気が違います。さらに蛍光灯シーリングライトは均質な照明になりやすく、明るさが均一で単調な照明ほど空間は表情を失い、その様子が窓を透して外に伝えられます。


次の頁では、電球色が増えている日本の住宅についてご紹介しています。
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