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ステンドグラス物語1 神の光、癒しの光(2ページ目)

教会のステンドグラス窓から差し込む光には神々しさを感じます。色光には癒し効果もあるようです。今回はノートルダム寺院と、日本の作家の小川三知をご紹介します。日本画風の一味違ったステンドもお勧めです。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

日本画風のステンドグラス


写真3.旧鳩山一郎邸入口日本製のステンドグラスは19世紀後半に始まったと言われています。それ以前には例えば長崎の大浦天主堂にヨーロッパから寄贈のステンドグラス窓がありましたが、戦争などで破壊され何度か修復されたものが現存しています。

たまたまテレビで小川三知という人を知りました。彼は日本画家を目指していたところ1910年にアメリカに渡りステンドグラスの製法技術を身につけたようです。


写真4.旧鳩山一郎邸階段室
東京に彼のらしき作品が幾つか残っているので、先日見に行きました。一つは北区の王子にある渋沢栄一史料館です。別棟の「青淵文庫」という建物にステンドグラス窓があり、その一部に小川三知のものらしいステンドが残っています。「青淵文庫」は1925年に建造され、書庫兼接客の場として使用されていたようです。

もう一つは文京区にある「旧鳩山一郎邸」で1924年建造された洋館です。三知作のステンドグラスは入り口(写真3)と階段室(写真4)に見られます。特に階段室のものは立派です。説明を聞くと上野は寛永寺の5重塔を描いたもので上空に鳩が飛んでいます。


写真5.近くで見るとガラスが二重になっているのがわかります。
日本画風の構図が興味深く、五重塔のところだけガラスが2重になっていて絵に不思議な立体感があります。(写真5)また鳩の部分は光の当たり具合で輝きが変化します。

上野の科学博物館にもあるというので楽しみにしていたのですが、残念ながら2005年5月現在建物の修復工事中で中に入ることができませんでした。ここのステンド窓は三知の死後小川スタジオで制作されたそうです。

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「ステンドグラス物語2」
「クリスタルガラスシャンデリア」

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