日本画風のステンドグラス
写真3.旧鳩山一郎邸入口日本製のステンドグラスは19世紀後半に始まったと言われています。それ以前には例えば長崎の大浦天主堂にヨーロッパから寄贈のステンドグラス窓がありましたが、戦争などで破壊され何度か修復されたものが現存しています。
たまたまテレビで小川三知という人を知りました。彼は日本画家を目指していたところ1910年にアメリカに渡りステンドグラスの製法技術を身につけたようです。
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写真4.旧鳩山一郎邸階段室 |
もう一つは文京区にある「旧鳩山一郎邸」で1924年建造された洋館です。三知作のステンドグラスは入り口(写真3)と階段室(写真4)に見られます。特に階段室のものは立派です。説明を聞くと上野は寛永寺の5重塔を描いたもので上空に鳩が飛んでいます。
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写真5.近くで見るとガラスが二重になっているのがわかります。 |
上野の科学博物館にもあるというので楽しみにしていたのですが、残念ながら2005年5月現在建物の修復工事中で中に入ることができませんでした。ここのステンド窓は三知の死後小川スタジオで制作されたそうです。
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