照明・LED/照明器具・間接照明の基礎知識

省エネに期待 コンパクト型蛍光ランプ(2ページ目)

蛍光灯にもいろいろな種類があることをご存知ですか?最近では省エネ思考からヨーロッパでも蛍光灯の使用が進められています。今回はダウンライトでよく使われるコンパクト型蛍光灯のご紹介です。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

   

欧州ではコンパクト型が住宅に薦められている


写真2.コンパクト型蛍光灯のダウンライト。写真はまぶしさをおさえるバッフル付のタイプ。(ヤマギワHPより)
日本の住宅照明に対してヨーロッパではコンパクト型蛍光ランプが薦められています。何故かと言えば電球型はランプの寿命がきたら安定器ごと破棄しなくてはならないため、環境に良くない、と言う考えをもっています。
   
またコンパクト型はランプに安定器を内臓していない分、価格も少し安くなっています。さらにランプ寿命や明るさの点でも、メーカにもよりますが若干優れた特性を持っています。

ヨーロッパでは住宅照明の主流は白熱灯です。国にもよりますがおそらく70,80%は白熱灯照明です。彼らが住宅で蛍光灯を使わない理由は気候風土の関係が大きいと思います。特に平均的に気温の低い国ほど暖かい光を好むため、蛍光灯の電球色では得られないインテリア色や白人の顔色など微妙な色の再現性に勝る白熱灯が評価されています。

しかしそのような事情も地球規模の温暖化には勝てず、また蛍光灯の特性が白熱電球に極めて近づいてきた理由もあり徐々にではありますが蛍光灯を見直すようになってきています。行政がその筆頭にコンパクト型蛍光ランプを推奨しているようです。住宅の消費電力を大幅削減させるため積極的になっているのです。

写真3.コンパクト型蛍光ランプダウンライト断面。右は浅型で、ランプが横についているのがわかります。(ヤマギワのカタログより)
一方、日本の住宅照明はもともと蛍光灯の普及率が高いため、メーカ各社は住宅向けにはコンパクト型より電球型のほうが一般生活者に受け入られやすいところから、メーカ指導でヨーロッパとは少し違う蛍光灯照明路線を進んでいます。

しかし、いつの日か魅力的なコンパクト型蛍光ランプ用器具が開発されれば様子が変わるかもしれません。

<関連記事>
「調光すると省エネになるって本当?」
「電球型蛍光灯は白熱電球にとってかわる?」

匿名で優良会社にリフォーム相談!

ホームプロでリフォーム会社を探す

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます