インテリア照明/ダウンライト・スポットライト

空間を演出する ダウンライトの選び方3

ホテルやレストランでもよく使われている局部照明用のダウンライトの選び方をご紹介します。住宅でもダイニングテーブルで使えばレストランのような雰囲気の照明効果が期待できます。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

灯具が見えないほど高級感を高める


写真1.アジャスタブルダウンライトの断面図(ヤマギワカタログより)
以前、全般照明用としてのダウンライトの種類と選び方を紹介しました。今回は局部照明用のダウンライトを紹介します。

この種のダウンライトは主にスポット的な配光を持つ器具で、簡単に言えばダウンライトの中にスポットライトが入っている、と思えば理解しやすいでしょう。大別すると2種類あります。アジャスタブルとユニバーサルダウンライトと称するものですが、一般的にこの2つは同意語として扱われています。

多くの器具でダイクロイックミラー付ハロゲン電球が使用されます。ワット数は住宅や暗めに照度設定をしている店舗で20~85Wくらいがよく使われます。また、光の広がりが10度、20度、30度を基準にしています。このランプは照射方向に出る熱線の80%以上をカットしているため、照明対象が熱で悪影響を受けることが少ないです。

ダイクロイックミラー付ハロゲン電球以外にはレフランプやクリプトン電球などを使用したものもありますが光は柔らかなスポットになります。

写真2.首振角度(ヤマギワカタログより)
アジャスタブルダウンライトは図1のようにスポットライト部が器具本体についている反射鏡の内部に隠され通常視点で見ることは出来ないものを言い、ユニバーサルダウンライトと分けて扱うことがあります。見た目がすっきりしているためどちらかと言えば高級感のある空間に使用されます。

例えばホテルの客室で読書灯代わりに使ったり、イタリアンやフレンチなどの洋風レストランでは食卓面をくっきりと浮かびあがらせる演出照明用として使われることもあります。テーブルクロスが鮮やかに見え、グラスやフォークなどの食器類が魅力的に光ります。

器具の開口径が小さいものでは100φ以下もあり、少し天井高のある空間で使用すると器具の存在がほとんどなく、まるで食器自体が発光しているかのように見えます。住宅でもダイニングテーブル上に取り付ければレストランと同じような雰囲気と照明効果が期待されます。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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