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キャンドルライトの「1/f揺らぎ」

疲れて帰ってきた夜は、部屋の照明を落としてキャンドルを灯してみましょう。キャンドルの炎は人が心地よいと感じる波長で揺らいでおり、脳波にも影響しています。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

心と体を癒す不思議な揺らめき


写真1.照明スクール・リビナアカデミアの授業より。
クリスマスが近づいてくると、日本でも普段使い慣れないキャンドルの光を灯す家庭がみられます。空気の微妙な流れで揺らぐキャンドルの炎は私たちの目を引き付け心を和ませてくれます。
 
炎が微妙に揺らぐことで、その光を受けて人々の顔に表情が現れます。そして気持ちよくなり、その不思議な力が疲れた心身をリラックスさせます。また、家族や恋人たちの関係をさらに近づけてくれる効果が期待できるかもしれません。

このような揺らぎ効果を「1/f揺らぎ」と言って振動とか変化を意味します。fは周波数のことを言いますがわかりにくいので簡単な説明をすると音や光の変化はすべて波で表すことが出来、その波の規則性や不規則性が人の心理や生理に影響を与えるのです。

写真2.水に浮かぶキャンドルはバスタイムにお勧めです。
例えばあまり変化のない規則的な光は人を単調な気分にさせます。一方で光がでたらめに変化している空間では頭が痛くなるような気分に陥ります。これに対して1/f揺らぎは単調でもなければランダムでもない、それらが丁度良く調和している特別な振動でこれは自然界に多く存在しております。
 
小川のせせらぎやそよ風、星の瞬き、蛍の光などがそうです。私たちが心地よい波長の刺激を受けているときに、実は脳波にも1/fの揺らぎが存在しているそうで、この特別な不規則でも規則的ともいえない揺らぎが人を心地よくさせる理由になるのでしょう。

次の頁ではLEDのキャンドルついてご紹介します。
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