照明・LED/照明器具・間接照明の基礎知識

通信だけじゃない光ファイバー

通信回線のイメージが強い光ファイバーですが、光とつくだけあって照明でも多く使われています。演出照明やクリスマスの飾りでご覧になったことがあると思います。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

光ファイバーとは?


写真1.床に埋めこめれた光ファイバー。
インターネットの普及によって、コマーシャルなどでも光ファイバーという言葉をよく耳にするようになりました。光ファイバーとは、ガラスやプラスチックの細い繊維でできていて、光を効率よく、より遠くに送るケーブルのことを言います。用途として通信用や照明の分野があります。それとは別に光をあてながら、カメラで映像を送ることが出来る内視鏡も開発され、医療の分野でも光ファイバーが使われていることをご存知でしょうか?

通信用の光ファイバーは、非常に高い純度のガラスやプラスチックが使われていて、コンピュータの電気信号をレーザーによって光信号に変換し、そのレーザー光を光ファイバーに通してデータを送信しています。

照明用の光ファイバーには2種類あります。一般的にはケーブルの側面がシールドされていて先端部が光る点光源タイプとケーブル側面をシールドしないでファイバーの表面がライン状に光るタイプです。

写真2.人工光源の光ファイバーシステム。

出力の高い発光部を持つ点光源タイプは無窓空間に自然光を取り入れる装置になっており、これはひまわりシステムと言って市販されています。蜂の巣のように見える面の一つ一つが光ファイバーの断面で、太陽光線を効率よく取り入れるため太陽の動きを追尾します。

この受光装置と自然採光できない部屋までを光ファイバーでつないで光を伝送させます。受光部のレンズによって紫外線や赤外線をカットした光を送るため、照明される対象は光による退色や損傷などの心配もありません。光の出る部分はダウンライトやスポットライト、スタンドなどで使用できるよう開発が進んでいます。

次の頁では照明用の光ファイバーをご紹介します。
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