素材の良さを引き立てるあかり
写真1.木や和紙の質感を引き立たせる暖かい光
当社では木や和紙の質感やぬくもりを照明でいかに引き立てるか、も考慮して照明計画を行いました。普段は住宅の設計を行う機会は少ないのですが、このような良い素材を使用した空間の設計となると機能的な明るさを得るだけでなく、素材をどう美しく見せるかがポイントになります。
写真2.梁下にライティングダクトを設置している。
ライティングダクト用スポットライトのメリットは、このダクトの範囲であれば器具の位置を自由に動かせることです。つまり家具のレイアウトが変わっても器具の配灯位置や照射方向を調整することで必要な所を明るくすることが可能になります。さらにここでは調光可能なスイッチにして、生活者の行為に合わせて明るさを変えられるようにしました。
写真3のリビングルームに隣接するダイニングルームでは、やはり器具が少し光るシーリングダウンという器具で照明しています。天井をボードで貼っていないので、直付け器具を設置しないと明るさが確保出来なかったためです。
また木の質感を生かすため、器具のセードがガラスで、内側に反射鏡のついている器具を選定しました。またダイニングとリビングの境界となる梁の上には電球色の直管型蛍光灯を置いて、天井面の木の質感を表現するよう間接的に照明しています。
写真3.梁の上に蛍光灯を設置した間接照明
次の頁では、間接照明のポイントご紹介します。