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汚れた照明器具を使うと電気代はいくら損?(2ページ目)

住宅照明で最も汚れやすいのはキッチンです。汚れたまま使っていると電気代が無駄になるのをご存知ですか?今回は照明器具の大掃除作戦第2段として、ランプ交換の落とし穴もご紹介しています。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

ランプ交換の落とし穴


写真3.FDL27W(電球100W相当)電球型蛍光ランプ。ランプが器具から出ている。照明器具の清掃にあわせて古くなったランプを交換することがあります。特にダウンライトは選ぶランプの種類によって明るさが変わります。よくあるのはもともと白熱電球用器具に電球型の蛍光ランプに差し替えることです。

例えば反射鏡の付いていないダウンライトは器具自体安価ですが普通電球や電球型蛍光ランプを入れた場合、光が器具内で吸収され、ランプの持っている光量のうち10%ほどの光しか器具から出ません。しかしアルミニウム反射鏡つきは器具によって50%から70%は期待できます。結局長い目で見ると反射鏡付きのダウンライトが得であることが分ります。


写真4.95Wリフレクター電球。水平面へ効率のよい明るさが得られている。
もし、反射鏡が付いていない器具であればリフレクターランプを選ぶと良いです。リフレクター電球なら60W(ランプ寿命:1200時間)でも白色電球100W用(ランプ寿命:1000時間)と同じような明るさが得られるからです。ランプ交換等、器具の手入れが大変な場合はランプ寿命の長い方がよく、さらに小さなランプはまぶしさがなく良好です。その意味ではA型(ランプ寿命:6000時間)よりD型(ランプ寿命:8000時間)が推奨されます。

ちょっと強引な計算ですが、明るさをお金に換算すると例えば月平均1万円の電気料金の掛かる家で約20%が照明費だとすれば、2000円になります。もし汚れで20%の明るさが低下しているとしたら月400円の損失で、年間にすると約5000円の損になります。

明るさの低下は単にお金の問題だけではなくエネルギーの無駄になり、また生活空間の質を落とし、生活者の目にとっても好ましくないのです。

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「年末に汚れを一掃!照明器具の大掃除作戦1」
「白熱電球を経済的に使う5か条」
「照明節約術~電気代を節約する~」

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