GWにお勧め！八ヶ岳のリゾートレストラン1(2ページ目)

吹抜空間に落ち着き感を出す照明演出

写真3.窓際のテーブル面も明るくなっているのがわかります。天井が高い空間は、空間そのものとして開放感はありますが、落ち着き感を演出するには明るさの重心を低くする必要があります。当初はメンテナンス的にもペンダントのような吊るす照明も検討しましたが、器具が設置できる鉄骨の関係で、テーブル面に光を落とすように照明するのは難しく、何より昼間はペンダントそのものの存在が目立ってしまうことが懸念されました。

そのためトップライトの膜の間の鉄骨に通常は埋め込みで使用される多灯用角型ダウンライトシステムを取り付けました。この器具は1台の中で配光（光の広がり）の異なる反射鏡を組み合わせることが出来ます。

写真4.全般照明とテーブルの明るさは約1：3に調整しています。

ここでは、空間の全般照明を得る広角配光と、テーブル面の明るさを得る中角配光を組み合わせました。またブライダルパーティで使用される場合、新郎・新婦席が配置される場所の上部は、3灯用として新郎・新婦席がより際立つよう狭角配光器具で照明できるようにしました。

これらの照明は、配光別に調光制御できるようにし、全般照明の明るさとテーブル面の明るさが1：3程度になるよう調整しました。このような対比をとることによって、テーブル面がより浮かび上がるようにし、照明器具自体を目立たせず、光の重心を低くすることが出来ました。（写真3）

次の頁では、ワインセラーは紫外線厳禁についてご紹介しています。