照明・LED/照明器具・間接照明の基礎知識

光でつなぐ 廊下の照明

住宅の廊下の照明と器具選びの注意点についてご紹介しています。廊下は部屋をつなぐ重要な空間で、雰囲気と安全に配慮する必要があります。高齢者におすすめの照明もご紹介しておりますのでぜひ参考にして下さい。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

通路幅に注意!照明器具の選び方


写真1.ダウンライトを付けた例戸建て住宅での廊下は部屋と部屋をつなぐ動線として重要な空間になります。そこは単に安全な明るさがあればよい、と言うことだけではなく雰囲気の異なる照明空間からの出入りに違和感を与えないための緩和的な照明が求められます。

廊下の照明は一般的にはダウンライトが付けられます。何故なら、通路幅が狭いほど壁から出っ張ってくる器具をつけるのは邪魔になりやすいからです。また床面が暗いと安全な歩行に支障を与えるため、天井から床に向けて明るさの得られるダウンライトが一番都合のよい器具になります。

もちろん通路幅に余裕があれば壁に直につくブラケットも勧められますが、それでも頭がぶつかりそうな位置は避けて器具を取り付けることが必要です。


写真2.間接照明でつなぐ部屋と一体になった廊下(TKO-M.architects)
ブラケット器具のデザインは、デコラティブなものから機能優先のシンプルなデザイン器具など多品種にわたります。一般の家では明るさをとることが優先されるのでどちらかといえば後者のタイプが選ばれます。

もしデコラティブ器具を選びたい場合は器具の出幅を必ずチェックしましょう。例えば、出幅が300mm近くの長さをもったものでは、歩いている視点でその大きさに違和感を覚えることがあります。

次の頁では、照明器具を選ぶ前に器具の大きさと取り付け高さの確認する方法をご紹介しています。
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