照明・LED/照明器具・間接照明の基礎知識

光でつなぐ 廊下の照明(2ページ目)

住宅の廊下の照明と器具選びの注意点についてご紹介しています。廊下は部屋をつなぐ重要な空間で、雰囲気と安全に配慮する必要があります。高齢者におすすめの照明もご紹介しておりますのでぜひ参考にして下さい。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

設置前に試してみよう


写真3.ボール紙を張って試してみます。ブラケットは器具の大きさと取り付け高さが問題になります。普通は床から1,8m~1,9mくらいの高さにつけますが、天井の高さが低いと器具によって天井がランプの熱で焦げたようになります。そのため、普通は器具から天井までは30cm以上は離します。

また、それでも不十分な照明器具もあり、メーカのカタログ等にどのくらい離すのがよいかを記してあるデータに従って適切な高さに配灯することが望まれます。

他には、壁に埋め込む足元灯の設置も考えられます。この器具は主に床面を明るくします。最近では壁埋め込み器具で、壁の高い位置に取り付けて天井面を間接的に照らす器具もあります。同じ壁の埋め込み器具でも足元灯とは照明効果は全く異なります。


写真4.バランスのよい大きさのものを選んで下さい。
これらの埋め込み器具も取り付け高さと取り付けピッチの設定が重要です。一般には器具の下面が床から20cm~30cmの高さで、2m~4mのピッチが良いです。見た目の配灯位置を確認したいのであれば、型紙を使って簡単な実験をしてみてはいかがでしょうか。

廊下の照明は深夜トイレなどに行く時にも利用されます。この場合に照明が明るすぎで目が覚めてしまってはいけません。したがって足元が安全で、歩行を邪魔するものがわかる程度にほの暗くすることが良いでしょう。特に高齢者の住む家では、深夜は通常の廊下照明を消して、常夜灯として壁埋め込みの足元灯だけをつけることをお勧めします。

<関連記事>
「落下事故防止 安全に誘導する階段照明」
「人を安全に導く 足下灯の光」
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