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歴史から見る日本の住宅照明(2ページ目)

一般的に日本の住宅は均一に明るいと言われており、シーリングライト器具による照明が代表的です。その理由は、日本人の嗜好や間取りとも関係があるようです。今回は日本の住まいの歴史と現代の照明をご紹介します。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

3、日本人の清潔好き


日本人のきれい好きはかなり昔から西洋でも伝えられていました。戦国時代に日本を訪れた宣教師が西洋に比べ日本の町並みや住まいなどが奇麗だったことに驚いている様子がルイス、フロイス著の「日本史」に書かれております。日本人はお風呂にも入るし、家の中も清潔にしている、これだけの清潔な人種は世界でもまれだそうです。そのようなことで、暗がりがあると不潔に見えるところから、私たちは無意識の中で部屋を万遍無く明るくしているのではないかと思われます。

4、部屋の中央を重視



写真3.囲炉裏を囲んだ団らん
昔は、家族団らんが部屋の中程にある囲炉裏を囲んでありました。壁に面して作られ、暖炉の周りに集まる西洋人とは自と生活の場所が異なります。また戦後、核家族の家々は一つの部屋のなかで本を読んだり、ゲームをしたりと部屋でいろいろな人がいろいろな生活行為を行うために部屋の隅々まで明るいことは都合がよかったと考えられます。このような生活の名残から部屋の中央に明るい器具を配灯し、隅々まで明るいことで私たちは安心感を得るものと思われます。

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「明るさ好きの日本人」
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