照明・LED/照明器具・間接照明の基礎知識

住宅照明の失敗 その4

今回は映り込みによる失敗例をご紹介します。キレイな夜景や庭を眺めるのに、窓に室内が映り込んでしまっては台無しです。また、内装材や家具に光沢のある素材を使っている場合の注意点もご紹介しています。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

光の映り込みに注意


写真1.テーブルに映り込むペンダント家の中には光沢のある素材があちらこちらで使用されています。これらは当然、光を反射する性質があります。それが予想もつかない変な反射をおこすと、インテリアの質を低下させます。それどころか目にも悪い結果を引き起すこともあります。

家の中で光をより正反射するエレメントとして、透明ガラスや鏡、大理石の床、クリアラッカの塗られたフローリングなどがあります。

また読書を楽しんでいるとき、本が光沢のある紙面だと、光の受け方で紙面がてかって、本が読みにくいことになります。このような反射を光幕反射グレアと言って、目に悪い照明になります。


写真2.フォトフレームに光が映り込んでいる例
住宅照明で光の映り込みによるクレームはおもに絵画の照明が多いです。絵画や写真、ポスターなどを部屋に飾ることがありますが、大事な作品は日光や人工の光による変退色から守るため、透明のガラスやプラスチックプでカバーがされます。

それをスポットライトで照明しようとすると、必ずといってよいほど、スポット光が絵画のガラス面に映り込んで、却って絵が見づらくなるのです。

次の頁では、「映り込みのない照明」についてご紹介しています。
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