照明・LED/照明器具・間接照明の基礎知識

「アッパーライト」ってどんな光?(2ページ目)

天井や壁を明るくする照明をアッパーライトと言います。光源が直接見えない器具は目に優しく、癒しの空間になります。フロアスタンドをはじめ、ブラケットやスポットライトでもアッパーライトを表現できます。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

アッパーライトは目に優しい光


写真3.スポットライトを天井に向けてスタイリッシュなフロアスタンド器具によるアッパーライトの事例は、日本でまだ少ないかも知れません。しかし欧米の住宅では決して珍しくないようです。おそらく天井の高いことが一つの理由として考えられます。アッパーライトは天井の高さを強調するからです。さらに天井面が明るい仕上げで回り縁や飾り縁などがあれば、天井はより美しく見えるはずです。

アッパーライトはフロアスタンド以外にも天井方向に光のでるブラケットや天井に向けて照明するスポットライト器具によっても表現できます。光源が直接目に見えないようにうまく配灯すれば、天井や壁面に反射した光は目に優しい光に変わり、ほどよい明るさにコントロールできれば癒しの空間となります。

写真4.広い部屋では低めの全般拡散型フロアスタンドを加えても良い
屋外照明で見るライトアップの多くは投光用照明器具で、建造物の外壁を下から照らすことで、夜空からくっきり浮かび上がらせることができます。スポットライトによるアッパーライトも同様、見せたい対象を下から照らすことは、演出次第で空間を美しく見せたり、広く見せるなどの効果も期待されるのです。

最近ではリビングルームやベッドルームなどに小型でシンプルなアッパーライト器具を使用することで、洗練されたデザインとして注目されるようになりました。

ただ、アッパーライトで天井面だけを明るくする間接照明は、寛ぎのときには効果がありますが、華やかさにかけるため、いつもこのような照明だと退屈するような感じになりやすいです。したがって空間に変化を求めたい場合は、他の照明との併用で上手くバランスをとることが望まれます。

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「シェード型スタンド器具の適切な選び方」
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