土地活用のノウハウ/空室対策・賃貸管理・老朽化

空室が埋まらない?その会社に任せたから(2ページ目)

賃料も適正、物件管理もしっかり行っている。それなのに空室が埋まらない場合、仲介を頼んでいる不動産会社に原因があることも考えられます。客付け方法、募集図面の作り方、接客態度などを点検してみましょう。

谷崎 憲一

執筆者:谷崎 憲一

土地活用ガイド

魅力的なチラシ(募集図面)であなたの物件はアピールされているか?

入居者を募集しているあなたの物件の「募集図面」を見たことがありますか?不動産会社を訪問すると、よく店頭にB4版サイズのたくさんの図面が貼り出され、そこに物件情報が載っています。「広告図面」、「物件概要」と呼ばれることもあります。

多くの不動産会社が、この募集図面を媒体として、物件情報を広く業界内に流通させているのです。自社だけでなく他社へも情報を伝えることによって、物件がお客様の目に触れるチャンスを大幅に増やします。さらに、情報を得た各社は、情報誌やインターネットへ載せる広告を募集図面の情報をもとに書き起こすことが多いですから、募集図面の記載内容はとても重要。あなたの物件の魅力や利点が、しっかりと、なおかつ正確にアピールされていなければなりません。

例を挙げましょう。

【1】の募集図面の場合、空白部分が多く、殺風景な紙面には情報が少なく、お客様の心を動かしにくそうです。せっかく魅力的なポイントがあったとしても、紙面を見てひと目でわかる情報としてお客様に表現できていなければ、この物件を実際に見てみようという気持ちは起こりません。「ひとりでも多くのお客様にこの物件を見てもらいたい」という熱心さ、誠実さが感じられないのです。不動産会社は、自らのためにも、大家さんのためにも、物件の魅力をしっかりと掘り起こす努力を怠ってはならないのです。

【1】悪い例 お客様の心を動かすでしょうか

【2】良い例 お客様を内見に誘うパワー満載

魅力をより具体的に伝える工夫

【2】は良い例です。平面図だけでなく写真も掲載され、情報が盛りだくさんです。物件やその設備、立地などの魅力をわかりやすく伝えています。お客様を内見(あなたの物件を見に行くこと)に誘うパワーに溢れていますね。

さて、この募集図面ですが、本来の目的は不動産会社と不動産会社との間における情報の流通にあります。しかし、不動産会社の多くは、通常、その店舗の周辺に建つ地元物件の募集図面を店頭に貼り出します。これが大きな広告効果を生み出します。募集図面の良し悪しは、賃貸物件を探すためにあなたの街にやってきたお客様が内見を決断する、とても大きな要素となっているのです。

あなたにとって入居者は、誰よりも大切なお客様です。家賃収入による利益だけでなく、あなたの資産維持、次なる投資や返済も支えてくれる大切な存在なのです。物件の魅力を掘り起こし、入居者のハートを捉える効果的な募集図面を作って、広く情報を伝えてくれる……。あなたが入居者募集を委ねている不動産会社さんは、そんな頼りになるパートナーとなってくれているでしょうか?

次はどうりで部屋が埋まらないはずだ!をご紹介します。

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