家の売却の成功・・・それは自分の希望通りの金額で、タイミングよく売れることでしょう。その昔、この国には高く売るための間違いない方法がありました。何だと思います?それは「ゆっくり時間をかけること」でした。とても売れないような高値を付けた物件でも、数年かけて待っていれば売れた時代だったのです。「売れない不動産はない!」というのが、当時の不動産営業マンが叩き込まれた”売込み根性”なのです。
もちろん、今ではそんなことは全く通用しません。土地も不動産も価格は下がり続けています。早く売ることが、高く売ることにつながると言えるでしょう。
家の売却を成功させる鉄則として、次の2つが挙げられると思います。
■適正な値付けをすること。
■物件の価値を上げるための努力をすること。
展示場には高く売る知恵がいっぱい示されている |
相対的に手頃な値付けをすること、それがまず高く売るための鉄則です。買い手探しに出遅れた第2集団は、先に売れた値段よりもっと安い値付けをしないと売れないわけですから。
第2の作戦は、自分の物件の価値を上げることです。品質と数量で価格が決まるコンクリートやお米などと違って、不動産には「気」というか、感じるものに価値を認めることがあります。別に雑草が生えている土地は安いとか、嫌いな色の外壁の家は安いとか言う表面的なことを言っているのではありませんが、何らかの改善を加えることで価値アップの効果はあります。
■内外装が適度に維持されているか?
■水周りは清潔か?(カビなどあってはいけません)
■収納がこぎれいに収まっているか?
■良い匂い、良い空気であること。(ペットのニオイなどがこもっていないか?)
■庭やエクステリアが適度に手入れされているか?
などです。何もモデルルームのように、無機質的に美しい必要はないのですが、幸せで健康な家庭と言うイメージがわいてくる家であることが秘訣だと思います。
ここまでご説明したことは、完全合理的な自由競争市場での話です。理屈で解けないことや、価格や価値以外の特別な力学や事情で売れない場合もあります。専門家を有効に使うことも、高く早く売るために欠かせないことです。実際には高く売ってくれる人に協力を依頼することが、有効かもしれません。もしも、特定の仲介業者が凄いシェアを占有しているマチならば、その業者が相場よりも高く売ってくれることもあります。預かった物件を本当に熱心に販売活動をしてくれる優秀な営業マンもいます。あなたのマチの有力な仲介業者や営業マンと出会うこと。またそこにたどり着くための必要な情報を手にいれることも、結構大事なのが不動産の世界です。
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