不動産売却・査定/買い換えの基本とテクニック

成功する家の買い換え基礎講座<13> 買い換えのタイミング 3つの型

買い換えには、同時進行型、買い先行型、売り先行型と3つの型があります。特徴を理解して、自分に合った型を見つけることが、成功する買い換えの第一歩です。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド


家の買い換えとは、家を売ってまた新しい家を買うことですね。実は、この買い換えにもいろいろな型があります。買い換えについて検討する時には、この型の特徴を良く知ることが必要となります。

自分がどの型にはまるのか?実は物件や業者を選ぶことより重要だった!って知っていましたか?その買い換えの型とは、次の3つに分類されます。

1.同時進行型
2.買い先行型
3.売り先行型




上図のように、売りと買いを同時進行で行うのが、「同時進行型」です。最後のステップの代金の授受と引渡はほぼ同日に行われます。

また、買いのプロセスを先行させる方法を、「買い先行型」と呼び、新しい家を買ってから、自宅を売ります。逆に、売りのプロセスを先行させる方法を、「売り先行型」といいます。自宅を売ってしまってから、新しい家を買います。

一般的に「買い換え」と言えば、同時進行型を指すというくらいに、このケースが圧倒的に多いようです。

買いの契約と売りの契約を同時にすることはありません。買いか売りか、どちらかが先に決まります(契約をします)から、それに合わせて残りのパートの条件が決まります。先に欲しい物件が決まって、契約を済ませたら、その代金決済までに家を売り切らなければなりません。逆に、先に自宅の売却が決まれば、予算内で買える金額で新しい家を買わなければなりません。そのときも、売却の決済とほぼ同時に、購入の決済を行います。

こうして、ほぼ同時に決済することを前提にして買い換えを実行することとは違って、どちらかを決済してから、残りを行うのが、「買い先行型」と「売り先行型」です。また、買い換えの一般的なパターンである「同時進行型」は、費用を抑えて時間をかけない「省エネルギー」型の買い換え策であるのに対して、先行型は、余分な費用と時間をかけることになります。余分な費用と時間も、それに見合う効果と満足を手に入れられれば、それがその人にふさわしい買い換え法であると言えます。

次のページでは、このふたつの先行型を詳しくガイドします。
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