理想の物件に出会えたから・・・は意外!?にも第4位
<売却した理由は?ランキングTOP10編>・・・・・・(2006年2月マクロミル調べ) |
理想の住まいが見つかったから、買い替えるというのは実は上位ではない |
ちなみに、まず一般的なランキングをお伝えする前に、私自身の話をさせていただくと、私の場合は、いわゆる「買い先行」といわれるもの。いいな、と思った新築マンションに運命的な(?)出会いをし、そのマンションが欲しいがために売却に踏み切ったというのが買い替えの理由です。できちゃった婚ならぬ、買っちゃった買い替えで、特に不便だったわけでも、狭かった訳でもありません。
ただ、間取りが60平米を小さく割った3LDK。一人で暮らすには、一部屋一部屋が狭くてどこにいてもちょっと窮屈。別途工事を行い2LDKにできるよう間仕切りを変えたものの、どうも中途半端。友人達を家に招くのが好きな私には、10人くらい呼んでも、皆が窮屈に感じない、15畳以上の広々としたリビングが欲しいと思うようになりました。
そして、毎日いる場所だからこそ、できれば、内装も自分の好きな床の色や素材・壁の色・ドアの色などを選んで、好きなものに囲まれて過ごしたい、と考えるようにもなってきていました。そんなときに、たまたまそれが実現できる物件に出会ったことが買い替えの理由です。
ちなみに仕事柄、日常的にモデルルームは見に行っていたものの、いいな、と思える物件に出会うまでは約6年かかりました。なかなか理想の物件には出会えないものだなあ、というのが実感です。
ところが、この「理想の物件に出会えたから」という理由は、ランキング一覧を見ても分かるように、意外にも(?)全体の約1/4をも占めます。ここ3~4年で、
■比較的都心の立地の物件価格がどんどん安くなり、技術等の向上でハイスペック化する新築マンションが大量供給されたこと
■新築一戸建ても都心近郊で手頃感がでてきたこと
■中古マンション価格もこの間は比較的落ち着いた値動きだったこと
などを考えても、確かに理想的な物件を見つけやすい環境にあったといえるでしょう。特にバブル期等に購入した方々には、過去と比較すると、この供給状況はまさに理想的な状況に映ったのでしょう。増えるバブル期買い替え層向けに買い替え専用オーバーローンまで各種登場したほどです。
とはいえ、上位を占めるのはやっぱり今の家に対する不満?!
ちなみにやはり上位を占めるのは、やっぱり現在の住まいへの不満。1位には、「子どもの誕生・成長に合わせて広い家に住み替えたかったから」や、2位にはズバリ!「以前の住まいに不満があったから」、3位には「より環境の良いエリアに住みたかったから」などが並びました。
最初は夫婦のみでも、子供が生まれ、大きくなってくると、当然ながら、それに合わせた家が必要になってきます。
いまでは新築マンションや一戸建てでも、子供が生まれたり成長したりするのに合わせてフレキシブルに間取りを変えられるプランが数多く登場していますが、それはあくまでここ数年のこと。
それ以前に購入した人は、子供に合わせ大掛かりなリフォームや建て替えをするか、買い替えをするしか選択肢がありませんでした。子供の転校などの手続きなどをしなくて済むよう、子供が小学校に入学する前に買い替えをする人が多いのが現状です。