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「子どもを抱きしめたくなる家」って?(3ページ目)

毎年「こどもの日」が近くなると各社から「子育て住宅」が発売されますが、今年はこれまでの子育て住宅から、更に一歩踏み込んだ「子どもをハグしたくなる」積極提案が目を惹きます。最新事例をご紹介!

河名 紀子

執筆者:河名 紀子

家づくりトレンド情報ガイド

お手伝いを喚起して、閉じこもりを防ぐ?

オープンパレット
2階の共有スペース「オープンパレット」では兄弟同士で広々遊べる空間
■オープンなコミュニケーションキッチン
ママが子どもに目をやることができるほか、パパや子どもが積極的に皿洗いなどのお手伝いする環境をつくりだします。

■「オープンパレット」と「セルフパレット」に分かれたグローアップスペース
セルフパレットはかつての子ども部屋。このスペースをベッドと収納だけに限定してできるだけ狭くし(4畳程度)、普段は兄弟姉妹で共有できるオープンパレットやビッグダイニングに出てきやすいプランにしています。これなら子ども部屋に閉じこもり、ということもなくなる?
2F間取り図
「ハッピーハグモデル」2階間取り図。ベッドの置かれたセルフパレットはコンパクトな広さにして、その分、中央にある共有オープンパレットをゾーニングしている(画像提供:大和ハウス工業)



ステージやジャングルジム階段のある住宅も

ジャングルジム階段
こんなジャングルジム階段があったら、子どもは大喜び?(写真提供:イノスグループ「co.co.to」)
住友林業が資材供給・技術支援を行う地域建設会社から成るイノスグループは3月、“子どもとともに育つ家”として「co.co.to(ココト)」を発売。20代後半~30代後半の子育て世代に向け、「子どもも親も育ち合う家」をコンセプトに、シンプルなデザインとコストパフォーマンスを追求した子育て住宅です。

ふだん見過ごされがちな1階~2階への続く階段踊り場を「センターステージ」と見立て、そこで楽器を演奏したり歌を歌ったり、家族のミニコンサートやクリスマス・ひな祭りなど季節のイベントを楽しく空間として提案。階段を家の中心に置き、踊り場から吹き抜けの階段空間が子どものお気に入りの基地空間にした提案も面白いですね。

また、普通は一番奥に鎮座しがちなリビングにつながる形で土間がある点も、これまでの住宅の既成概念を覆す興味深い提案。親と子が一緒に広々と使えるサニタリースペースも、にぎやかな楽しい朝の毎日が目に浮かびます。余分な装飾をなくしてコストメリットを高め、坪45万円台~というのも、若いファミリーには嬉しい価格提案です。

年々進化し続ける「子育て住宅」を見比べてみると、その時代の家族のあり方や子育てニーズが見えてきて、モデルハウスやカタログを見るだけでも楽しい時間が過ごせそうですね。

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