子どもが小さい時はいらないと思っていた勉強部屋も、子供が大きくになるにつれて…… |
出産前から「子供部屋」について考えよう!
子供の成長を考えればある意味、当然といえば当然なのですが、問題は、小さい時には特に必要ないと思っていた「子供部屋」を、中学生になったとたんに家の中につくることが難しいという現実です。特に住宅購入を検討するときは子供がまだいない、いてもまだ小さいというライフステージの頃が多いので、「子供部屋のことを全く考えずに、手狭なマンションを買ってしまった」「子供部屋のあり方を考えずに間取りプランを決めてしまった」ということになりかねません。最近は吹き抜けに面してオープンな子供部屋を配置するプランが増えている(写真協力:ダイワハウス) |
子供部屋が必要かどうかではなく、スペース的に可能なのであれば最初から子供部屋用スペースをつくっておき、「つくってもできるだけオープンに」という流れが賢明なのかもしれません。
子供一人一人に個室を与えるのでなく、2室をこんなふうに共有して(写真協力:住友林業) |
子供部屋は最小限&シンプルでいい?
テラスを介して向こうのパパ・ママの部屋が見える子ども部屋の配置(写真:ミサワホーム「ジニアス・リンケージ・ウィズ・キッズ」) |
また子供部屋をあえて居心地よくせず最低限の部屋にしておくと、成人した子供はそこで過ごすのは苦痛ですから、結果的に自分で外に借りる、家賃のためにしっかり働く……ということでパラサイトシングルやニートにならせずに済むというメリットもありますよね(笑)
いずれにせよ、大切なことは、自分の部屋があっても家族の気配を伝えて、ゆるやかに監視しながら見守ることができるかということ。子供部屋にはテレビやゲームをできるだけ置かず、ベッドと本棚くらいしか入らない最小限のスペースにして、「こんなにつまらないのだったら家族みんなのいるリビングに行こうかな」と思わせる程度のシンプルなつくりでよいのかもしれません。
次回は、「子供部屋は家全体だ」というテーマで子供部屋以外の家全体を考えてみたいと思います。お楽しみに!
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