住宅設備・建材の選び方/住宅設備・建材のショールーム・展示会

内装材(内装建材)のショールームを有効活用する方法

床材や壁材などの内装材は多種多様。ここでは、満足いく内装材選びをするためのショールーム活用法をまとめました。

岩間 光佐子

執筆者:岩間 光佐子

住まいの設備ガイド

さまざまな内装材のショールームがあるので事前に確認を

住宅に用いられる内装材は多種多様。希望する素材を展示するショールームは積極的に利用したい。 [トリニティ<メープル柄>]undefinedDAIKEN http://www.daiken.jp/

住宅に用いられる内装材は多種多様。希望する素材を展示するショールームは積極的に利用したい。 [トリニティ<メープル柄>] DAIKEN

床材や壁材、天井材などの内装材(内装建材)は、空間の快適さはもちろん、インテリアのイメージを決める重要な要素です。しかし、ひとくちに内装材といっても、その素材は多種多様。たとえば、床材には、フローリングなどの木質床材やカーペット、タイルなどがありますし、壁・天井材には、クロスや塗壁などが用いられます。

それぞれ多くのメーカーがショールームを設けていますが、全国展開していない比較的小規模なメーカーもあるので、気になる商品があったら、事前にショールームがあるか、場所や展示されている商品などを、ホームページなどで確認することも大切でしょう。

一般的に、建材メーカーは、木質系の床や室内建具、壁材などを揃え、壁装材メーカーは、壁紙やカーテン、カーペットなどを展示している場合が多いようです。タイルは専門のメーカーか水まわりの製品を扱うショールームで確認することができますし、無垢材や自然素材を集めたショールームなどもあります。

家づくりの進み具合に応じて利用したい

さまざまな素材や種類がある内装材ですが、選ぶ素材や商品によっては、新築やリフォームを進める中で、早めに決定しなければならない場合もあります。

たとえば、壁にクロスを張る場合と塗り壁やタイルを用いる場合とでは、構造や下地、施工の段取りなどが異なるケースも。素材や商品を検討する際には、いつまでに、決定すればいいのか、設計担当者に確認すること。そのスケジュールに合わせて、ショールームを利用するようにしましょう。

大きなサンプルで確認することがポイント

一般的な住宅の場合、壁や天井には、ビニールや紙クロス、もしくは塗り壁などを選ぶケースが多いでしょう。また、床材はフローリングが多く用いられます。いずれを選ぶ場合でも、出来るかぎり大きなサンプルで、確かめることが基本。カタログの印刷や見本帳の小さなサンプルだけでは、部屋全体に貼られた場合のイメージできず、予想以上に色が濃すぎたり、柄が派手すぎたりすることもあります。

壁紙のショールームなどであれば、畳一畳分ぐらいの大きさのサンプルで確認することができたり、ある程度の大きさ(A4判や30 センチ角程度)を見本としてもらえることも。その場で確認するだけでなく、持ち帰って、家族で検討したり、使う予定の家具と合わせてみることも可能です。

床材は床に置いて、壁材は垂直に。色や柄、手触りなどを確かめる

空間の広さ、用途、明るさなど、条件に適した床材、壁材、天井材を選びたい。undefined[ダイロートン健康快適天井材undefinedクリアトーン9<201>]undefinedDAIKEN http://www.daiken.jp/

空間の広さ、用途、明るさなど、条件に適した床材、壁材、天井材を選びたい。 [天井 クリアトーン12S<005>] DAIKEN

大きめのサンプルでは、色味や柄はもちろん、質感や風合いの確認をすることも大切。たとえば、無垢と複合フローリングの素材感の違い、ビニールと紙クロスの手触りの違いなどをチェックして。気になる商品があれば、サンプルをいくつか並べて比較を。実際に手を触れたり、床材であれば実際に歩くなどして、検討するようにしましょう。

また、大きめのサンプルで確認する際には、床材は床に置いてチェックすること。立て掛けた場合と床に置いた場合では、色味が違って見えることもあります。同様に、壁材は垂直に、天井材は下から見上げて検討を。用いた時と同じ状態とすることで、光の具合による色味の違いや風合いなどを理解することができるでしょう。可能であれば、床材と壁、天井材は、別々ではなく、組み合わせて確認するほうがいいでしょう。

空間展示などコーディネートの参考に

最近のショールームには、商品単体の展示だけでなく、さまざまなイメージや条件に合わせてコーディネートされた空間展示が多くみられ、それぞれのメーカー商品の傾向や最近のインテリアの流行などを知ることが可能です。

壁装材メーカーのショールームなどでは、床・壁・天井材のほか、カーテンや椅子張り地なども提案されている場合もあるので、実際に空間の中に身を置いて、色彩のバランスや家具の組み合わせ、クッションの用い方など、コーディネートの参考にしてみてもいいでしょう。

階段や室内扉など、内装建材も合わせて検討

内装材と同時に階段や室内間仕切建具なども検討したい。undefined[ハピアベイシス階段/ハピアフロア<ミューズホワイト>undefined手摺部材:システム手摺35型/格子間仕切:ハピアベイシス<ネオホワイト>]DAIKEN http://www.daiken.jp/

内装材と同時に階段や室内間仕切建具なども検討したい。 [ハピアベイシス階段/ハピアフロア<ミューズホワイト> 手摺部材:システム手摺35型/格子間仕切:ハピアベイシス<ネオホワイト>] DAIKEN

建材メーカーのショールームであれば、木質系の床材だけでなく、階段や扉(ドア)、収納や間仕切りなども揃っている場合も。床や壁材を選ぶのと同時に、空間をトータルに検討することができます。

一般的に、室内建具は床材と色味を揃えたり、壁材と馴染むようなタイプとすることで空間にまとまりが生まれますが、実際にショールームで比較したり、空間展示を確認するなどして、検討すると失敗も少ないでしょう。また、インテリアのイメージだけでなく、階段であれば安全性を、室内扉であれば機能性などもチェックしておきたいポイントです。

設計担当者やコーディネーターと一緒に確認を

内装材は、部屋のイメージを決める素材としてだけでなく、部屋の用途や使い勝手、予算を含め住まい全体を考慮する必要があるものです。ショールームに出かける際には、できる限り、設計者やインテリアコーディネーターと一緒に確認し、アドバイスをもらうことも大切でしょう。

また、ショールームによっては、アドバイザーから提案などを受けられる場合もあります。間取図や設置予定の家具、設備機器(キッチンやトイレなど)のカタログや写真を持参するなどして、積極的に相談を。事前に予約した方がスムーズな場合もあるので、出かける前に確認するようにしましょう。


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