ハートビルの考えには小さな子どもへの配慮も盛り込まれています。 |
バリアフリーの導入は主に病院や官公庁が対象でしたが、平成15年以降では大規模な共同住宅や学校、保育所などにも法律によって規制がかかるようになり、より広い対象の建物のバリアフリー化が進んでいます。今回は共同住宅にまとを絞り、全ての人が安心して自立して暮らせるその工夫について考えてみましょう。
大規模な共同住宅ではバリアフリー化を義務付け
車椅子でも不自由なく建物に出入りでき、行動を制限しないこと。それがバリアフリーの考え方です。 |
平成15年4月に改正されたハートビル法では、2000m2以上の大規模な共同住宅でバリアフリーの配慮をすることを義務付けています。
その内容は、廊下や階段などの幅を広げて車椅子でもすれ違えるようにしたり、スロープの勾配を緩やかにする、出入り口の幅を広げる、エレベーターを車椅子でも使用できる広さの規定を設けるなど。道路から建物入り口、建物入り口から各住宅へのバリアを取り除くことを念頭において決められています。こうして、お年寄りや体の不自由な人、小さな子どもでも出入りがしやすく、行動を広げられるように、建物自体に工夫をするよう法律で後押ししているのです。
また、共同住宅の中に集会施設があった場合で、ある大きさ以上のものには、その中のトイレは車椅子対応であること、ベビーチェアを設けることなどが盛り込まれています。平成15年にハートビル法が改正されたときに、お年寄りや体の不自由な方だけではなく、このように小さな子どもへの配慮が盛り込まれました。
通路や入り口にある点字ブロックの意味
点字ブロックには点状のもの、線状のものがありそれぞれに意味があります。 |
目が不自由な方は、この点字ブロックの種類や位置で、歩く方向や障害物を知ることができます。点字ブロックの上に自転車や荷物を置いていませんか? ぜひこの機会に見直して、点字ブロックが活用されるようにしましょう。
お子様にわかりやすい点字ブロックの解説はこちら
【関連サイト】点字ブロックって知ってる?(独立行政法人製品強化技術基盤機構)
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