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まだ間に合う?年末の防犯対策 -窓周り編(3ページ目)

里帰りや旅行シーズン到来です。留守のお宅が増えるのに比例して年末・年始は窃盗件数がぐんと増えます。まだ間に合います!防犯対策をしっかりとりましょう。今回は「窓」の防犯に注目します。

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

人が侵入できる窓・できない窓

前のページで述べてきた窓回りの防犯対策は全ての窓に必要なのではなく、人が侵入できる大きさの窓を対象にすれば良いでしょう。人が通れる窓の大きさの基準は住宅性能表示制度の「防犯に関すること」の中で次のように定義されています。【図2】参照。

■(a) 長辺が400mm、短辺が250mmの長方形
■(b) 長辺が400mm、短辺が300mmの楕円
■(c) 直径が350mmの円

人が侵入できるサイズ一覧
【図2】人が侵入できるとされる窓の大きさの基準。基本的にこれより大きな窓が要注意ですが、これより小さな窓でも例えば玄関脇にあり破ると鍵に手がかかるなど重要な位置にある窓にはやはり対策が必要です。


明かりとり程度の小窓で、上記の大きさより小さいものは人が侵入しにくいと考えて良いでしょう。反対に、この大きさ以上の窓は人の侵入が可能となるので、次に述べる「人が侵入しやすい位置にある窓」の条件に合い、かつ、人が侵入可能な大きさがある窓は要注意!と判断すれば良いのです。

人が侵入しやすい窓の位置はココ!

次に、より狙われやすい窓の位置について考えてみましょう。より侵入されやすい窓の判断は、以下の通りです(戸建住宅・マンションとも)。【図3】参照。

・1階(接地階)にある窓で、地面から2m以内にある窓
・共用廊下、共用階段、バルコニーなどに面する窓(全階共通)
・共用廊下、共用階段、バルコニーなどの足がかりから高さが2m以内・水平距離が90cm以内にある窓(全階共通)

侵入されやすい窓の位置の例(1階)。
【図3】侵入されやすい窓の位置の例(1階)。このような窓から防犯対策をとるようにしましょう。画像提供:住まいの情報発信局


これらの部分に該当する場所にある窓はより侵入しやすい窓であると考え、これらの窓は防犯対策を講じるようにしてください。

これ以外にも心がけでできる防犯対策があります

今回は「窓周り」について、防犯対策の方法と、狙われやすい窓の位置について見てまいりました。これらの対策のほかにも、庭木の手入れをして敷地内の見通しを良くすること、脚立などの足がかりになるものを庭に放置しないこと、旅行中に新聞をためないなど、心がけでできる防犯対策を平行してとるようにしてください。

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