マンション物件選びのポイント/マンションの防犯・セキュリティ

まだ間に合う?年末の防犯対策 -窓周り編(2ページ目)

里帰りや旅行シーズン到来です。留守のお宅が増えるのに比例して年末・年始は窃盗件数がぐんと増えます。まだ間に合います!防犯対策をしっかりとりましょう。今回は「窓」の防犯に注目します。

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

ステップ2:窓のガラス自体でできる対策

ガラスに網の入っている「網入りガラス」は防犯性が高いと思っている方が多いのですが、それは間違いで網入りガラスは防犯性が高くありません。網の役割は火災時や地震時に飛散せず崩れ落ちにくくするというものです。

ガラス自体で防犯性の高いものは、ガラスとガラスの間に特殊な透明フィルムを張った「防犯合わせガラス」または「防犯合わせ複合ガラス」です。ガラス自体を取り替えることになるので、わりと大掛かりな工事となります。

防犯合わせガラス
防犯合わせガラス。ガラスとガラスの中間に特殊なシートが挟まっており、破壊するのに時間がかかる


ステップ3:窓ガラスを割られてしまったあとの侵入を阻止するための対策

次のステップとして窓ガラスの破壊に成功してしまった侵入盗を食い止める方法はあるのでしょうか?

侵入盗は、窓のクレセント(鍵)の付近を破壊し、そこから手を入れてクレセントをまわして窓を開けて侵入します。そこで、クレセントを回りにくいものにするか、クレセントをまわしても窓が開かないような工夫をします。

補助錠の例
サッシの上・下にこのような補助錠を取り付けると防犯性が高まる。窓用の補助錠の費用:1800円~6,000円程度/ヶ所。
なにもないクレセントより鍵つきのクレセントのほうがまわしにくく時間がかかります。また、クレセントがまわせたとしても、戸先にもうひとつ戸先鍵をつけてツーロックにしたり、さらに上部か下部に補助錠をつけて3点ロックとすると、侵入するのにかなり時間がかかります。この補助錠の取付は意外と手軽にできます。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

【参考記事】我が家の防犯対策 10の鉄則

次のページは人が侵入できる窓・できない窓の条件です。
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