(※1)平成18年度警視庁調べによると、侵入盗の侵入方法は、戸建住宅ではガラス破り69.5%、無施錠15.0%、錠破り2.5%、その他12.6%と、ガラス破りがダントツに多く約7割を占めています【図1】。
【図1】平成18年度上半期 侵入窃盗の侵入手段(警視庁調べ)。ガラス破りによる被害が7割に上る。 |
今回は次の順番で窓周りの防犯対策についてみていきます。
■ステップ1:窓の外側でできる対策
■ステップ2:窓ガラスでできる対策
■ステップ3:窓ガラスを割られてしまったあとの侵入を阻止するための対策
■人が侵入できる窓・できない窓
■侵入しやすい窓の条件
ステップ1:窓の外側でできる対策
ステップ1として、窓の外側にシャッターをつける・面格子をつけるなど、窓にたどり着くまでに時間がかかるようにする対策があります。窓の外側にシャッターや面格子がついていると、侵入盗が外から様子を窺ったときに「破るのに時間がかかりそう → この家はやめておこう」と思わせる心理的効果も期待できます。■面格子の選び方
破壊しにくい形状・材質のものを選ぶようにします。面格子の強度を材質で比較すると次のようになります。
ステンレス製面格子(大)>鋳物製面格子(中)>アルミ製面格子(小)
いろいろな材質の面格子の例。写真提供:トステム。 |
材質で見るとステンレス製が一番強く、次に鋳物製、一番市場に出ているアルミ製は破壊・せん断などに対しあまり強くない材質になります。強度がある材質のものほど高価になるので、もし予算の関係でアルミ製面格子にする場合は、縦格子よりクロス(ひし形)面格子のほうが破りにくいと言われています。予算に応じて材質と形状をうまく組み合わせて、より防犯効果の高いものを選んでください。
また、ねじを回して取り外せないように、ねじ部分を埋めるか特殊ねじを使うようにしてください。
次のページは窓ガラス自体でできる対策と、窓が割られてしまった後の侵入阻止対策です。