条件その2
将来性があること
短期間のサイクルによるスクラップ&ビルドは環境に大きな負荷がかかります。 |
住宅を購入する時、30年、25年といった長期ローンを組んで大金を払い、ローンが済んだ頃に建て替えを行う。何世代にもわたり、常にローンを支払い続けるのはそれこそ日本人だけではないでしょうか。
「30年後の自分」を想像するのは難しく、とりあえず月々の借家の賃貸料とローンが同じ程度だからと深く考えずに購入していませんか? それはお金の無駄使いではないですか? どうせ購入するのなら、長持ちする住まいを購入し、家を子どもや孫に引き継ぎ、ローンの支払い分を他のことに使い、豊かな生活が送れるようにしてあげる。ヨーロッパでは家は何代にもわたり受け継がれるもので「1代目が家を建て、2代目が家具を買い、3代目が食器を揃える」というそうです。
もし家を引き継ぐ子孫がいないとしても、長持ちする家は売却時に有利です。購入した誰かが大切に住んでくれるならそれも良いことです。これからは「耐久性」そして「可変性」がキーワードになってきます。住まい自体がしっかりした構造のもので、長持ちする工夫があり、将来的に間取り変更をしやすいような仕組みがあるかどうか。そのような家こそ末永く歓迎される家と言えるでしょう。
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それでは次に、地球規模で貢献する「環境に配慮した住宅」の条件を見てみましょう。