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住む人の品格を上げる家選び 3か条

ガイド予想では2008年の家選びは「品格」がキーワード。経済的で環境に良く、性能に優れる。家計にも地球にもうんとやさしい、住む人の品格を上げる家の条件を考えてみましょう。

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

品格を上げる住まい選びの条件とは何でしょうか?
品格を上げる住まい選びの条件とは何でしょうか?
ガイド予測の2008年の住まい選びのポイントは、ズバリ「品格」。「品格」といえば、『女性の品格』(坂東眞理子著、PHP出版)や、テレビドラマ「ハケンの品格」のヒットの記憶も新しいですね。

ところで住む人の品格を上げる家選びのポイントは何でしょうか。ただ単に高級である(いわゆる億ションなど)、住戸面積が広い、立地が良い家に住んでいるだけでは、その住人に品格を感じることはありません。品格とは、そういった「見た目」では判断できない「品質の良さ」「将来性」、そして地球規模で貢献度の高い「環境配慮型」などで表わされます。住んでいる人だけが満足する家ではなく、社会的資産となる家をいいます。

「家」は住んでいる人を現わすというように、品格のある人はそれに見合った家に住まうべきです。では、「品格を上げる家」とはどんなものなのでしょうか?具体的にその条件を挙げてみましょう。

条件その1
品質が良いこと

耐震性の低い家をほおっておくと周りにも迷惑がかかります
耐震性の低い家をほおっておくと周りにも迷惑がかかります。
2005年から昨年までは、残念ながら住まいで最も大切な「家族の命を守る」という使命の欠陥が目立ちました。耐震偽装や施工ミス、うわべだけ豪華でも地震で倒壊したり、使えないような状況になる家は品質が良いといえません。地震で倒壊した建物が道路をふさぎ、被災者の救出が遅れたケースも多くみられました。各々の家が耐震性を保つことは、回りに住む人にとっても大切なことなのです。

また、住む人の命を守るという観点では、耐震性のほかに耐火性、防犯性なども良くなくてはなりません。それでは、どのようにしてそのような品質の良い家を見極めたらよいのでしょうか?

建物を建てる時または購入する時、一般の方は「専門的でどこが問題なのかわからない、チェックの仕方がわからない」と思われることでしょう。また、仕上材の裏側にある柱、梁、接合部材がどのようになっているか、気になるけど見れないし、みてもわからない。わからないため、今まで大工さんやデベロッパーを信じて、実際にどうなっているか確認できなかった方も多くいらっしゃると思います。不安に思いながら……。

そこで、そんな心配を払拭するのにお勧めなのが、専門家が建設中に数回検査をしてくれる「住宅性能表示制度」を利用する、または利用した家を購入することです。

住宅性能表示制度を利用した家にのみつけられるマーク
住宅性能表示制度を利用した家に表示できるマーク。分譲住宅・マンションではチラシをチェックしてみよう。
昨年、大手建設会社が建設中のマンションで柱の鉄筋不足が判明しましたが、その施工ミスはこの「住宅性能表示制度」の検査中に発見されました。そのほかにも、先ほど述べた耐震・耐火・防犯・バリアフリーなどの「住まいの品質」を、第三者の目できちんと判定してくれます。この「住宅性能表示制度」は戸建住宅、マンション、中古住宅で利用することができます。住宅性能表示制度を適用した住宅には右のマークが表示されます。

住宅性能表示制度を利用した住宅は「優良な家」と判断され、住宅ローンの金利優遇や地震保険料の割引を受けることができます。また、性能評価というお墨付きがつくため、転売するときも有利になると言われています。

【関連記事】
今さら聞けない「住宅性能表示」ってなに?
安全なマンションを見極めるコツ

2000年に法律として成立してからまだ8年目の制度ですが、利用する住宅は年々増えています。品質の良い住宅を建てたい、購入したいと思われる方は、ぜひこの「住宅性能表示制度」を活用してください。

それでは次の条件「住まいの将来性」について見てみましょう。
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