前回、階段室型のマンションの特徴や間取りについて記事にしましたが、今回はその派生形ともいえる「2戸1型」マンションの特徴や間取りを見ていきたいと思います。

「2戸1型」は「階段室型」の派生形

2戸1型は「階段室型」の良さを全て持ち合わせた発展形。

2戸1型は「階段室型」の良さを全て持ち合わせた発展形ともいえる。

1960年代から旧公団が郊外に建て始めた「階段室型」の共同住宅は、住戸2戸につき共用階段が1か所、エレベーターなしという形でした。エレベーターがなく足でアプローチするため、地上5階建てまでが限度でした。

その「階段室型」にエレベーターをプラスしたのが今回取り上げる「2戸1型」と呼ばれる形です。「2戸1型」のマンションは、住戸2戸に対し共用階段とエレベーターを1か所づつ備える形をしていて「階段室型」の快適性はそのままに、より便利になったという点で「派生形」とも言われます。「2戸1型」のマンションはエレベーターがつくため、階数の制限はありません。

2戸1型マンションの特長

2戸1型マンションは、2戸の住戸のほぼ中央にエレベーターと共用階段が配置され、共用廊下がありません。従って、住戸は基本的に南面と北面の2面開放(妻住戸は3面開放)となり、通風や採光条件がよく、快適性の高い住戸となります(【図1】参照)。
【図1】2戸1型マンションの全体平面図(概念図)。

【図1】2戸1型マンションの全体平面図(概念図)。


窓のすぐ外側を人が歩くということもないので、プライバシー性も高くなります。限られた人しかそのエレベーターや階段を使わないので、不審者が入りにくく、防犯性にも優れるカタチと言えます。

それでは次のページで間取りの特徴を詳しく見てみましょう。